日本百貨店協会/1月の売上高は5.2%増、3カ月連続のプラス

2025年02月26日 10:15 / 月次

日本百貨店協会が2月25日に発表した1月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・179店)の売上総額は約4805億円で、前年同月比5.2%増だった。

1月 実数 前年同月比
売上高総額 4805億円 5.2%増
総店舗面積 450万6324m2 3.7%減

1月の売上高(5.2%増)は3カ月連続のプラスとなった。高付加価値商材と衣料品、春節を中心に活況だったインバウンドがけん引した。

初商は、一部店舗で年始の休業日増による後ろ倒しを行ったものの盛況だった。食料品や衣料品、服飾雑貨などの福袋が人気だったほか、クリアランスではプロパー品も好調に推移した。

各社が企画した外商催事や物産展、食品関連催事も売上と集客に寄与した。

インバウンド(免税売上)は、円安効果と春節休暇の前倒しなどから、売上高619億円(54.9%増/34カ月連続/シェア12.9%)、購買客数59.1万人(48.4%増)と、ともに1月として過去最高に。売上に占めるシェアは、前月より3.4ポイント拡大した。

国内市場はラグジュアリーブランドや時計、美術・宝飾品などの高額品、衣料品が好調で、3カ月連続プラス。

都市(10都市)は、8地区で対前年プラス。高付加価値商材とインバウンド消費がけん引。婦人服・洋品、化粧品、美術・宝飾・貴金属、家電は2桁増。札幌は22.1%増と高伸した。

地方(10都市以外の7地区)は、中部地区を除く6地区でマイナスとなったが、前月より0.3ポイント改善。美術・宝飾・貴金属が健闘し、雑貨は前年実績を確保した。

商品別では、主要5品目のうち、衣料品、身のまわり品、雑貨の3品目で対前年プラス。コートなどの重衣料や防寒アイテム、ラグジュアリーブランドのバッグ、時計、宝飾品などの高額商材、化粧品が好調に推移した。食料品は価格高騰の影響を受け苦戦が続くが、菓子とその他食料品はプラス転換した。

なお、同日付で発表された1月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1428億円(前年同月比5.5%増)で、3カ月連続でプラスだった。

1月 実数 前年同月比
売上高総額 1428億円 5.5%増
総店舗面積 67万2127m2 9.7%減
総従業員数 1万2596人 6.9%減

1月の東京地区は、営業日数減(年始の休業日増)の影響で、入店客数は11.4%減だったが、売上高は初商や春節による免税売上伸長がけん引し、5.5%増と3カ月連続のプラスとなった。重衣料・防寒アイテムや高付加価値商材が好調だったほか、各社企画の催事や得意客向けイベントも奏功した。

2月17日時点の足元の動向は、前年比3.3%増で推移している。

日本百貨店協会/12月の売上高は2.8%増、2カ月連続のプラス

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