日本フードサービス協会/2月の外食売上6.0%増、インバウンドが好調
2025年03月25日 14:41 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の2月度売り上げ状況は、前年同月比6.0%増となった。客数は1.1%増、客単価4.9%増だった。
2月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 6.0%増 |
ファストフード | 5.9%増 |
ファミリーレストラン | 6.5%増 |
パブ・居酒屋 | 2.7%増 |
ディナーレストラン | 6.3%増 |
喫茶 | 7.2%増 |
2月は、うるう年だった前年より営業日数が1日少なかったものの、各社各様の販促キャンペーンや2月として過去最高となった訪日外客数、少なかった雨天日、価格改定による客単価上昇で、前年同月を上回った。
物価高騰が続く中で、価格にますます敏感になる消費者に対応して、価格据え置きなど低価格を売りにしたブランドやキャンペーンが好調だという。
ファストフード業態は全体で5.9%増。 「洋風」は、ランチメニューの提供時間の延長やテレビ露出で、4.8%増。「和風」は、これまでの価格改定の影響で、11.4%増だった。
「麺類」は、比較的低い客単価が強みで8.4%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、「持ち帰り米飯」で平日の営業日数減が客数と総菜などに影響し、1.9%減となった。「その他」は、営業日数減に加え、気温低下で「アイスクリーム」が客数減となったが、これまでの価格改定による単価上昇で、6.7%増となっている。
ファミリーレストラン業態は、全体で6.5%増となった。営業日数減も、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンの展開により、「洋風」は6.0%増、「和風」は9.1%増、「中華」は12.6%増となった。これまで好調を続けてきた「焼き肉」は、営業日数減の影響と価格改定による単価上昇で客数が落ち、1.6%減と低調だった。
飲酒業態は、営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか、単価が低めの商品が健闘し、「パブ・居酒屋」の売り上げは2.7%増。
ディナーレストラン業態は、上旬の「春節」などでインバウンド需要が好調なところが多く、6.3%増となった。インバウンドはウインタースポーツや温泉など雪のある地方に分散したのか、都心部では、売り上げがやや振るわなかった店舗もあるという。
喫茶業態は、一部地方の大雪など天候要因が客数に影響したところあったが、引き続き原料高による価格改定で客単価が上昇し、7.2%増だった。
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