アダストリア 決算/3~5月増収減益、売上高は過去最高を更新

2025年06月30日 16:59 / 決算

アダストリアが6月30日に発表した2026年2月期第1四半期決算は、売上高774億6400万円(前年同期比4.7%増)、営業利益56億300万円(6.8%減)、経常利益54億2300万円(13.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益43億7400万円(0.7%減)となった。

アダストリアのロゴマーク

売上高は第1四半期として過去最高を更新。営業利益は広告宣伝費や設備費の増加などの影響で減益となった。

「アパレル・雑貨関連事業」では、国内売上高は4月の低気温による一時的な減速があったものの、その後の気温上昇により、カジュアルファッション需要が底堅く推移。

マルチブランド・マルチカンパニー戦略による多様な商品展開や、テレビCM、ポイント還元などのプロモーションの結果、3.1%の増収。トゥデイズスペシャルとジョージズの2ブランドが、昨年7月からM&Aによりグループに加わった純増分も寄与した。

プラットフォーム戦略では、自社EC「and ST」とリアル店舗を連動させたプロモーション施策や、人気キャラクターや人気スタッフとのコラボ商品などの集客施策を継続的に実施。自社EC/ポイント制度の会員数は前期末比50万人増の2020万人に伸長し、アクティブ会員数は760万人となった。

また、自社EC「and ST」で外部企業の出店を進めるオープン化(モール型ビジネス)により、取扱ブランド数・流通総額も伸長した。

同事業の海外売上高は、中国大陸で不動産不況や消費低迷などの影響は残るものの、コストを抑えた標準型店舗の出店やECが好調に推移し、21.4%の増収となった。

香港と台湾ではマルチブランド戦略によるリアル店舗とECが引続き好調に推移し、それぞれ5.2%、15.9%の増収に。

昨年度に撤退を決定したアメリカでは、卸売事業の不振継続により1.9%の減収。また、タイとフィリピンは出店により増収し、海外事業全体では10.1%の増収となった。

「その他(飲食事業)」の売上高は、決算期変更の影響や海外事業の好調により、38億2600万円(28.2%増)となった。

販売費及び一般管理費は、プロモーションの強化や出店、売上高の伸長により、広告宣伝費、店舗家賃などが増加し、販管費率は49.4%と1.3ポイント悪化。営業利益率は0.9ポイント減の7.2%となった。

通期は、売上高3050億円(4.1%増)、営業利益190億円(22.5%増)、経常利益190億円(19.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益124億円(29.0%増)の見通し。

アダストリア/東京・原宿に「and ST TOKYO」オープン、年間集客目標100万人

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