ヤオコー/東京都板橋区に「板橋四葉店」オープン、精肉を強化し年商20億円目指す

2025年11月07日 14:24 / 店舗レポート

ヤオコーは11月7日、東京都板橋区に「ヤオコー板橋四葉店」をオープンした。

<ヤオコー板橋四葉店>
ヤオコー板橋四葉店

200店舗目の出店。東京都は16店舗で、23区内では2店舗目。埼玉県南部、東武東上線沿線にドミナントを形成し、商圏を都心部へ広げていく。

<アクセス>
アクセス

場所は国道17号線(新大宮バイパス)と都道446号線が交わる「新四葉」交差点付近に位置し、徒歩・自転車・車でのアクセスがしやすい立地。東武東上線「下赤塚駅」、東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄赤塚駅」、都営三田線「新高島平駅」と、複数の駅に囲まれ交通利便性が高く、人口・世帯数は増加している。

商圏人口は、1km圏内では30~50代の構成比が43.6%と板橋区や埼玉県よりも高い。10代未満と10代も板橋区平均よりも高く、ファミリー層が多い。2人以上世帯の割合は53.1%で、板橋区平均を約7%上回る。こうした特性を踏まえ、コアターゲットを30~50代のファミリー層に据え、20~30代の単身者にも照準を合わせる。

周辺の自社店舗では「和光丸山大店」(2.8km)、「和光南店」(3.8km)、「戸田駅前店」(4.4km)が出店。競争環境としては400坪(約1322m2)未満の店舗が集中しており、1.5km圏内には「まいばすけっと」が13店舗程度出店しているという。

<エンドに新しい什器を採用>
エンドに新しい什器を採用

「ヤオコー板橋四葉店」の年間売上は初年度20億円を予定。売上構成比は生鮮37%・グロッサリー44%・デリカ19%となっている。全体の売上構成では生鮮とデリカの割合が他店よりも高い。SKU数は生鮮920・グロッサリー1万1380・デリカ330。

店舗面積が1463m2(442坪)と通常のヤオコー店舗よりも狭いため、「1デイ2オープン」という形で時間帯ごとに商品ラインアップを変える。これにより品ぞろえの面で通常店舗同様のSKUを確保していく方針。

<冷凍食品売場>
冷凍食品売場

ストアコンセプトを「美味しさで毎日の食生活が喜びに繋がるお店づくり ~440坪の売場で600坪のヤオコーの魅力をお客様に伝えたい~」とし、限られたスペースの中で、扱う商品カテゴリにメリハリを利かせつつ、什器も工夫する。

例えば乾物などは縮小し、代わりに精肉や総菜、冷凍食品などニーズが多いカテゴリを拡充。さらにドライ売場には通路のエンド(端)に新しい什器を採用。従来のようにカートを使わないことで通路幅を確保しつつ、エンドで効率的に売場を作れるようにしている。

<精肉売場を強化していく>
肉のおつまみ

都市型店舗という特性上、精肉の需要が高くなると想定し精肉売場を強化。税抜198円の小量目のおつまみや店内調理のオリジナルの生つくねを販売するほか、トレーのままレンジで作るおかずを3種類新たに発売する。

<PBの「生焼肉のたれ」>
PBの「生焼肉のたれ」

また、精肉強化の一環として、ドライ食品で精肉と相性が良い「たれ」の売場を広めに確保。プライベートブランド(PB)商品から「生焼肉のたれ」の先行販売も行う。さらにレシピ紹介などを行う「クッキングサポートコーナー」でも精肉の提案に特化する。同コーナーでは新たに8時間勤務のスタッフを2人採用し、連日稼働していく。

<鮮魚売場>
鮮魚売場

鮮魚では近海魚の販売を強化。お勧めの食べ方などを提案する鮮魚アドバイザーを配置し、午前中を中心に対面販売でライブ感を演出する。夕方には切りたての盛合せを品ぞろえし、時間帯で打ち出し方を変えていく。

また、肉と魚それぞれ味付けの切身をセットで販売する試みも、オープン企画として初めて実施する。

<木熟バナナ>
木熟バナナ

青果では、旬の果実をアソートパックや小量目、手に取りやすいカットフルーツなどで品ぞろえする。オープン時は、ヤオコー初の取り組みとして900m以上の高地で栽培している「木熟バナナ」のほか、「ぐんま名月りんご」「木熟みかん」などを販売。

また、「杉並桃井店」でパクチーなどのハーブが好調なことから、新店舗でも「ハーブガーデン」を設けて商品を展開していく。

<手握りおはぎ>
手握りおはぎ

総菜は、名物の北海道産あずきを使用した「手握りおはぎ」を粒あん・きなこ・ずんだの3種類で展開。新店舗独自の取り組みとしては、夕方の需要に対応すべく採用段階で午後の人員を手厚く確保。これにより従来店舗よりも2時間長い19時まで調理し、夜間でもできたての商品を提供していく。

そのほかに新商品としては、寿司では「海鮮チラシ&海鮮巻」セット、ベーカリーでは「幸唐バーガー」を新たに投入する。

<ワインを豊富にそろえる>
ワインを豊富にそろえる

グロッサリーでは、肉を強化している関係から連動メニューとして「キムチ」を打ち出す。さらにおつまみだけでなく素材としても使用頻度の高いチーズを充実させ、チーズの隣に生ハムを配置。酒は直輸入ワインを豊富に取りそろえ、料理に合わせたワインや、PBのナッツと合わせた晩酌時間を提案する。

レジはセミセルフ4レーン、フルセルフ7台となっている。


■ヤオコー板橋四葉店(いたばしよつばてん)
所在地:東京都板橋区四葉1-27-20
電話:03-6915-6971
Fax:03-6915-6972
敷地面積:3201.57m2
延床面積:4374.95m2
店舗面積:1463.96m2(ヤオコー売場面積)
営業時間:9時~22時
休業日:1月1日、1月2日、他1日
年間売上:初年度20億円(予定)
駐車台数:51台(駐輪場104台、バイク10台)
従業員:正社員16人、パートナー・ヘルパー・アルバイト126人(延べ人数)
テナント:セブン銀行(ATM)、ポニークリーニング(11月10日開店予定)、買取大吉(11月20日開店予定)

取材・執筆 比木暁

ヤオコー/埼玉県「岩槻本丸店」オープン、ファミリー層取り込み売上25億円目指す

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