しまむら 決算/3~11月増収増益、自社ブランド・超サプライズセール好調
2025年12月22日 16:16 / 決算
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しまむらが12月22日に発表した2026年2月期第3四半期決算によると、売上高5255億600万円(前年同期比5.6%増)、営業利益481億7700万円(3.5%増)、経常利益499億7500万円(4.7%増)、親会社に帰属する当期利益351億4700万円(4.5%増)となった。
主力のしまむら事業の売上高は3898億1900万円(5.1%増)。
自社開発ブランドおよびサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand、以下JB)の品ぞろえを拡充している。
PBでは、健康意識の高まりを背景に展開する「活き活きラボ」シリーズや、暖かさに加え静電防止やドライ機能などを備えた機能性商品「FIBER HEAT」シリーズが好調に推移した。
JBでは、5周年を迎えた「SEASON REASON(シーズンリーズン)」が安定した売れ行きとなっている。
9月・10月の厳しい残暑の中で、気温に左右されにくい売上作りとして、インフルエンサーやキャラクターを活用した企画の拡大に取り組むとともに、客層や店舗特性に応じた地域別の施策を推進。11月に実施した半期に一度の「超サプライズセール」が客数の増加に貢献した。
さらにオンラインストアでは、店舗受取サービスが引き続き好調に推移し、実店舗とオンラインの相互送客が一層進展したという。
第3四半期連結累計期間は11店舗を開設、8店舗を閉店し、店舗数は1419店舗となった。
アベイル事業の売上高は527億5200万円(5.2%増)。
JBを中心としたトレンド提案を推進するとともに、気温に左右されにくいキャラクター商品の拡充を進めた。平日の客数増加を目的とした販促施策が順調に進んだほか、札幌コレクションへの出展による認知度向上も寄与し、客数は順調に推移している。
第3四半期連結累計期間は5店舗を開設、4店舗を閉店し、店舗数は317店舗となった。
バースデイ事業の売上高は626億8100万円(7.0%増)。
主力のJBやPBの進化に加え、キャラクター商品の拡充などで幅広いターゲット層の取り込みを進めた。9月下旬から10月中旬にかけて25周年企画が客数の増加に貢献している。
オンラインストアでは、インフルエンサー企画や受注生産販売の取り組みが進展し、EC売上高の増加につながったという。
第3四半期連結累計期間は7店舗を開設、5店舗を閉店し、店舗数は338店舗となった。
シャンブル事業の売上高は124億2300万円(10.8%増)。
25周年企画やクリスマス企画など、顧客のニーズやモチベーションに合わせた施策が好調。前年度から取り組んでいる新レイアウト型店舗では、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の向上により、店舗売上が伸長した。さらに、これらの施策が相乗効果を生み、ギフト需要も好調に推移している。
第3四半期連結累計期間は1店舗を開設、1店舗を閉店し、店舗数は123店舗となった。
ディバロ事業の売上高は7億8700万円(13.0%増)。
グループの各オンラインストア統合に合わせて、10月下旬にオンラインストアをオープン。これによりディバロの認知度が向上し、レディースシューズを中心に売上が増加した。
さらに、ウェルネス需要を取り込む新モデル店舗の開発に着手し、順調に推移している。
第3四半期連結累計期間は2店舗を開設し、店舗数は18店舗となった。
また、台湾全域で店舗を展開する思夢樂事業の売上高は13億9700万NT$(70億4200万円、9.3%増)。
20代から60代の女性とその家族をターゲットとした総合衣料の専門店として、日常生活で必要なソフトグッズが欲しい時に必ずある店舗の実現に向けて、事業展開を進めている。
思夢樂オリジナル商品やラインロビングによる品ぞろえの拡充を促進したほか、SNSとインフルエンサーの活用を積極的に進めることで、ブランド知名度が向上したという。
第3四半期連結累計期間は1店舗を開設、1店舗を閉店し、店舗数は44店舗となった。
通期は、売上高6926億4000万円(4.1%増)、営業利益606億9000万円(2.4%増)、経常利益619億9000万円(2.3%増)、親会社に帰属する当期利益428億5800万円(2.3%増)を見込んでいる。
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