クスリのアオキ/2030年5月期に生鮮売上1300億円・PB800億円目指す、新規出店は400店
2025年12月25日 16:51 / 経営
クスリのアオキホールディングスは12月25日、長期経営構想と中期経営計画を策定。生鮮ノウハウの向上やM&Aによる出店拡大を進め、長期的には売上高1兆円を目指す。
2035年の設立50周年に向けた長期経営構想「50 周年ビジョン(2026年5月期~2035年5月期)」では、数値目標として2035年5月期に売上高1兆円を掲げ、小売業トップ20入りを目指す。
5カ年の「第4次中期経営計画(2026年5月期~2030年5月期)」では、2030年5月期に売上高8000億円、営業利益440億円を計画する。
第4次中計では「フード&ドラッグ+調剤の進化」という基本方針のもと、以下の3つの重点戦略を推進していく。
1つ目は「生鮮ノウハウの向上(集客力の最大化と収益性の改善)」。M&Aや大型店を中心とする立地開発体制の構築により大型店比率を向上させ、店舗単位でのMDや運営力を強化。さらに各拠点にPC(プロセスセンター)やチルド物流センターを構築する。これらの基盤強化と生鮮強化施策の実施により、2030年5月期には生鮮売上高1300億円を目指す。
2つ目は「収益構造の強化」。物価高騰による原材料価格の高騰に対応するため、PB(プライベート・ブランド)開発と販売強化を行い、2030年5月期にPB売上高800億円を目標とする。調剤事業は調剤併設率の向上などにより、2030年5月期調剤売上高1000億円を達成し、店舗収益性の向上に貢献していく。
3つ目は「M&Aの推進」。M&Aを積極的に実施することで、中計期間中の2030年5月期までに400店舗の新規出店を目指す。このうち3割をM&Aで補完。生鮮ノウハウを中心とする専門人材の確保や好立地物件と大型店舗の安定的な獲得を行い、出店エリア拡大と早期収益化を図る方針だ。
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