厚生労働省は12月28日、2013年度「インターネット販売製品の買上調査」の結果を公表した。
ネット上で広告され販売されていたいわゆる健康食品及び危険ドラッグを購入し、国立医薬品食品衛生研究所で分析を行った。
購入したいわゆる健康食品81製品中、49製品から医薬品成分が検出され、危険ドラッグ52製品すべてから指定薬物又は麻薬が検出した。
強壮効果を目的として使用される製品(強壮用健康食品)50製品中33製品から、シルデナフィル等の12種の医薬品成分を検出した。
痩身効果を目的として使用される製品(痩身用健康食品)31製品中16製品から、シブトラミン等の7種の医薬品成分等を検出した。
危険ドラッグは、2014年1月~3月に購入し、52製品中52製品から、19種の指定薬物(うち1種は2014年8月から麻薬に指定されたもの)を検出した。
3製品から購入以前より指定薬物に指定されていた成分を3種検出。うち1製品に含有されていた1種は2014年8月から麻薬として規制。
51製品から購入以降に指定薬物として指定された成分を16種検出した。
同省では、医薬品成分等が検出された製品は、当該医薬品成分等に起因する頭痛、動悸、胸痛、ほてりなどの健康被害を起こす可能性があるので、個人輸入しないよう注意した。
これらの製品の使用を中止して、健康被害が疑われる場合には医療機関を受診するよう告知している。
インターネット等で、違法であることが疑われる医薬品のサイトを発見した場合には、直ちに、厚生労働省・地方公共団体の通報窓口、又は、「あやしいヤクブツ連絡ネット」に通報を呼びかけている。
なお、医薬品成分等が検出された製品の販売サイトに対しては、その所在地が国外や、所在地を明らかにしていないため、警告メールの送信や、対応するレジストラへの削除要請などを行い、製品の販売及び広告が中止するよう、指導・取締りを行っている。
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