イワキ/子会社元役員による不正行為の調査結果を発表
2016年01月13日 14:03 / 経営
イワキは1月13日、子会社元役員による不正行為の調査結果を発表した。
連結子会社のホクヤクの元取締役兼業務部長が約1億2600万円を着服していたことに対応したもの。
子会社元役員は、遅くとも2005年頃から、ホクヤクの現預金から不正に金銭を着服するとともに、その事実を隠すため、銀行が発行する残高証明書などの偽造を行っていた。
10年以上の長期にわたって不正行為が発覚しなかったのは、子会社元役員がホクヤクの主要な経理業務を実質的に一人で担っていたことなどによる。
着服金は、パチンコなどの遊興費、クレジットカードでの買い物代金の支払いとキャッシング、消費者金融からの借入金返済などに費消したものと認めれる。
イワキとホクヤクにおいて、不正行為の共犯者は存在しないと認められるものの、調査の限界により、全容の解明には至らなかった。
ホクヤク以外のすべての連結子会社13社について、同種の不正行為の存在の有無を確認するため調査を行ったが、同種の不正行為は確認されなかった。
経営責任を明確にするため、1月から2か月間、役員の月額報酬の自主返上を行う。代表取締役社長は20%、取締役副社長10%、常務取締役(ホクヤク担当)10%を自主返上する。
ホクヤクの代表取締役社長は月額報酬の20%を3か月自主返上する。
ホクヤクは、元役員を11月17日付で、取締役から解任し、近日中に懲戒解雇とする予定。今後、元役員に対する刑事告訴と債権者破産の申し立てなどの然るべき法的措置を行う予定だ。
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