ユニクロ/2022年度、中国で売上高1兆円、営業利益2000億円
2017年10月13日 17:52 / 海外
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ファーストリテイリングは10月12日、2022年度に中国事業で売上高1兆円、営業利益2000億円を目指すと発表した。
2017年8月期の中国国内の売上高は3464億円(前年同期比4.1%増)、営業利益501億円(37.0%)となった。
既存店売上高が増収となり、営業利益は計画を上回る大幅な増益となった。
時節や祝日にあわせたキャンペーンで集客できたこと、中国大陸の気候の違いを考慮した商品構成でが好調だった。
発注・販売計画の精度が改善したことで、粗利益率が改善したほか、購買プロジェクトにより、店舗・本部での経費コントロールを強化し、経費比率が改善した。
個店経営に基づき、店舗ごとの経費をコントロールし、赤字店舗をほぼ撲滅し、家賃交渉の見直しにより、家賃比率を低減した。
地域ごとの物流網を見直すことにより、物流の効率アップを図った。
現在、中国国内の店舗数は645店だが、年間100店の出店を継続し、2021年度に1000店を達成する見込み。
今後、店舗とECを融合させ、インターネット上のサービスを、店舗での集客アップや販売促進にもつなげる。
中国でも、ECの商品を注文し、近隣店舗に取り置きできるサービスを導入するほか、取り置き商品を受け取る際に、コーディネート提案などの情報を付加し、買上げ点数の増加につなげる。
EC比率を、現在の10%強から30%まで高める計画だ。
また、東南アジア・オセアニアのユニクロ事業では2022年度に、売上高3000億円以上を目指す。
2017年8月期の東南アジア・オセアニアのユニクロ事業は、既存店売上高の2ケタ増収が続き、売上高は約1000億円と計画を大幅に上回り、営業利益は倍増した。
2009年4月にシンガポールに1号店をオープンして以来、8年間で店舗数を163店まで拡大した。
現地の気候にあった、日常生活に欠かせない夏物の品番数を増やし、売上がさらに増加した。
比較的買いやすい価格の「東南アジア企画商品」の開発で、客層が拡大し、秋冬商品の機能性をしっかり伝えることで、海外旅行需要を取り込んだ。
コンフォートファッション需要が高い地域では、ヒジャブ、バジュマラユなどを提案し、広報活動やデジタルを活用したマーケティング活動で、若い女性の認知度がアップした。
粗利益率は改善し、店頭在庫の見直しにゆる物流費・人件費の削減など、経費比率も改善した。
2018年8月期から出店を加速する計画で、特に人口が多いタイ、マレーシア、フィリピン、インドネシアを有望市場と見ている。将来は、出店国の拡大も視野に入れているという。
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