スシロー/海外展開加速「22~26店」出店、約50億円投資
2019年11月08日 17:20 / 海外
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スシローグローバルホールディングスは11月8日、海外展開を加速し、今期約50億円を投資し22~26店を海外に出店する計画を発表した。
水留浩一社長CEOは、「今期の出店計画は国内スシロー事業と海外事業がほぼ同数の出店計画で、来期ぐらいからは海外の出店数が国内を上回る構造になる。1店舗あたりの売上は、海外の方が大きくなっている。新規出店での売上増加分は海外が国内を抜いていくことが今期あたりから起こる。新規出店では、海外が成長の一翼を担う形がようやくできた。海外は、これからまだまだエリア展開をするので、成長率は高くなる。そうすると、売上の比率は海外が高くなってくる」と述べた。
その上で、「前期の売上高の成長率は13.8%だが、できれば売上高は当然、2ケタを超えながら、できれば15%に近い水準をしっかりと作っていきたい。ちなみに、15%成長だと、5年間で売上は2倍になる。前期の売上は2000億円をちょっと割ったが、5年間で倍増するくらいの成長率を実現したい。そこで成長する2000億円の半分以上は海外で作っていきたい」と語った。
前期は、韓国は4店出店、既存店は4.4%増と拡大を継続した。台湾は7店を出店、各店舗の売上も高く海外事業の中核に成長した。新規エリアでは、8月に進出した、香港、シンガポールの1号店が共に高売上を記録し、第一歩として、十分な結果をおさめた。
特に、香港の1号店は8月13日のオープン以来、大盛況で、9月の月間売上は、国内スシローを含む全店でみても過去最高の水準を達成した。
2020年9月期の海外出店の内訳は、韓国3~5店、台湾10~14店、香港・シンガポール5~7店、その他地域2店を計画する。
海外店舗数は、2018年度12店、2019年度25店だった。2020年度は出店を加速し47~51店の店舗数を目指す。2021年度には、海外店舗比率10%超、売上高200億円を目標とする。
水留社長は、「現在、海外売上は非公開だが、台湾、シンガポール共に1店舗あたりの年商が5億円を超えるくらいの水準となっている。スシローの国内店舗の年商は3億3000万円程度だが、海外店舗は5億円を超えるくらいの年商を平均して出している。そこから海外売上高を逆算して欲しい」と述べている。
今期は、成長の核となる台湾で10~14店の新規出店を目標とし、前期の7店から倍増させる。そのための本社、店舗、開発機能を強化する。各店売上の高位安定と向上のため、商品開発や広告宣伝も強化。ホールディングス全体での連携を推進する。
香港、シンガポールでは、1号店の成功を踏まえ、それぞれ3店舗程度を追加出店する。顧客ニーズや競合状況を踏まえながら複数エリアを押さえ、自社のポジションを確立する。本社機能も徐々に強化し、更なる拡大に向けた準備を進め、オペレーション安定化、経営管理を強化する。
進出済みエリアを基軸に、さらに新規2カ国・地域への進出を実現する。詳細は具体化した段階で公表する予定だ。
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