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ワタミ/神明HDと資本業務提携

2016年01月22日 16:00 / 決算

ワタミは1月22日、神明ホールディングと資本業務提携すると発表した。

業務提携により、国内外食事業における協業、宅食事業におけるインフラの相互活用を実施。

米を含む食材の安定的な調達、農業における連携と相互支援、海外外食事業における共同展開をする。

そのほか、両社協議の上、合意した事項に取り組み、「6次産業」モデルの推進と事業基盤の強化を図る。

神明HDに対して、ワタミの自己株式175万株(本自己株式処分後の発行済株式総数に対する所有割合4.19%)を割当て、神明HDはこれを引き受ける。ワタミの調達資金は14億3450万円となる。

調達資金は、設備投資資金として充当する予定で、詳細は現在策定中の2016年度の投資計画において決定する。実際に支出するまでは、自社預金口座で運転資金とともに運用・管理を行う。

2015年3月期の神明HDの売上高は1573億6000万円、営業利益17億6300万円、経常利益10億3200万円、当期利益28億4800万円だった。

ワタミの売上高は1553億1000万円、営業損失20億7200万円、経常損失34億600万円、当期損失128億5700万円だった。

ワタミは、日本全国に500店を超える外食店舗、毎日23万食のお弁当を宅配する宅食事業の販売網、それら国内外食事業・宅食事業に食材や調理済み食品を製造・供給する工場・物流インフラ、中国・香港を中心とした東南アジア地域に約100店の外食店舗を保有する。

神明HDは、100年にわたり精米卸販売を手掛けており、「あかふじ米」といったブランドを取り扱う他、国内外において回転寿司レストランを経営する「元気寿司」の親会社(所有持株割合40.52%)となっている。

ワタミが持つ物流インフラや販売網と神明HDが持つ「あかふじ米」などの良質な商品の相互活用などの強みを融合することにより、両社の企業価値の向上を図れると考え、業務提携の協議を重ねていた。

国内外食事業においては、両社のノウハウを活かした新業態や新商品の開発など、宅食事業においてはワタミの販売網の活用や両社の製造インフラ・ノウハウを活かした補完体制の確立などを目指す。

海外外食事業においては、両社グループ合計約250店を背景とした食材調達などのスケールメリットの追求、調達面においては神明HDの精米卸のノウハウを活用した市場に左右されない安定調達や両社の農業経営ノウハウの共有による収益性の向上などが図れると判断したという。

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