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すかいらーく/12月期は原価率、販管費上昇で営業利益18.7%減

2019年02月14日 11:20 / 決算

すかいらーくが2月14日に発表した2018年12月期決算は、売上高3663億6000万円(前年同期比1.9%増)、営業利益228億5700万円(18.7%減)、税引前利益185億9600万円(20.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益114億3800万円(26.4%減)となった。

グループ全体で89店の新規出店、16店の業態転換、250店のリモデル(時代に即したデザインへの刷新)を行った。

主なハイライトとして、新型ファミリーレストランのポジションにある「しゃぶ葉」やテイクアウト需要にも対応する「から好し」の急速な多店舗展開(2018年度末店舗数「しゃぶ葉」202店舗、「から好し」41店舗)、時間消費型の「むさしの森珈琲」の出店、シニア向け「藍屋」・「夢庵」個室化リモデル、「バーミヤン」の地方出店の再開等を積極的に推進した。

店舗環境改善の為の修繕や消耗品への支出強化を行い、店舗体験の改善に努めた。

デリバリー事業(宅配)もお客様のオーダーシステムの改善や配送の効率化による配達時間の短縮化に取り組み、14.9%増の売上成長を実現した。

従業員の働く環境を整えワークライフバランスを向上させるために、既に実施している65歳定年延長に加えパート・アルバイトの定年を70歳から75歳までに再延長したほか、地域限定雇用の拡大、深夜営業時間の見直しに加え、店舗オペレーション動画マニュアルの導入を推進した。

コスト削減では、まず原価対策として、購買・加工・物流における最適化を継続的に実施した。

特にサプライチェーンの更なる効率化を図るため、独立したルートで配送していたしゃぶ葉店舗への配送を既存ブランドの配送ルートへ取り込むことにより、グループ全体で配送費の削減を実現した。

2018年度は、お客様の来店促進のため戦略的に高付加価値メニューを提供したこともあり、原価率は前年同期より0.3%悪化の30.4%となった。

一般経費は、店舗数の増加、最低賃金の上昇や正社員のベースアップなどにより人件費が増加したが、間接材コスト低減の部門横断プロジェクトによるコスト削減などにより一部を相殺した。

その結果、販売費・一般管理費の売上高比率は前年同期比1.2%悪化の62.9%となった。

来期は売上高3700億円(1.0%増)、営業利益220億円(3.8%増)、税引前利益180億円(3.2%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益110億円(3.8%減)の見通し。

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