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アルビス/3月期、天候不順により季節商材が不振で減収減益

2019年04月26日 11:30 / 決算

アルビスが4月26日に発表した2019年3月期決算によると、営業収益822億1500万円(前期比0.1%減)、営業利益26億2200万円(6.9%減)、経常利益30億5700万円(5.6%減)、親会社に帰属する当期利益21億7500万円(0.5%増)となった。

売上面は、前連結会計年度末の閉店や建替えによる一時閉店の売上減、天候不順による青果の相場安や旬の鮮魚の不漁等で季節商材の売上が伸びず売上高が減少したほか、店舗の一時閉店による不動産賃貸収入の減少により、減収だった。

利益面は、販促強化により売上総利益率が低下したほか、新会員カードの運営コストが通期にかかること、M&A関連費用の計上による減益を計上した。

成長基盤構築への取組みとして、新基幹システムの導入とアルビスプロセスセンターの稼動に向けて準備を進めた。

新基幹システムは、店舗別の棚割情報を活用した作業改善や単品別粗利在庫管理など、作業効率や管理レベルを向上させることを目的として、2018年10月より稼動している。

また、アルビスプロセスセンター(惣菜工場、精肉加工工場)は、2019年4月1日に本格稼動し、同センターの運営を安定軌道に乗せ、店舗の業務量を軽減し生産性を向上させるとともに、最新の技術を導入し、商品製造力と店舗販売力を強化していく。

店舗の出店ては、2018年9月に「姫野店」(富山県高岡市)を建替えオープン、2018年11月に「丸の内店」(富山県高岡市)を新規オープンした。

「姫野店」は、地元漁港の新鮮な魚や地元野菜の売場を充実させるなど、地元商品を豊富に取り揃えた。「丸の内店」は、高岡市の中心部に位置し、市街地向けの小型店舗モデル(300坪タイプ)として、店内手作りのベイカリーとイートインコーナーを隣接して利便性を高めるとともに、「ノンフロンの冷凍冷蔵ケース」を導入し環境に配慮した。

既存店の強化は、2018年4月に「泉が丘中央店」、2018年7月に「新庄店」、2018年11月に「グリーンモール店」を改装した。各店舗、地域特性に合わせた品揃えに変更し、地元野菜の売場を新設するなど、お客のニーズに合った商品を充実させた。

次期は、営業収益918億円(11.7%増)、営業利益25億8200万円(1.5%減)、経常利益30億円(1.9%減)、親会社に帰属する当期利益19億8400万円(8.8%減)を見込んでいる。

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