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ZOZO/売上増・物流費削減で4~12月営業利益74.3%増

2021年01月29日 11:10 / 決算

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ZOZOが1月29日に発表した2021年3月期第3四半期決算によると、売上高1084億8000万円(前年同期比18.1%増)、営業利益337億8500万円(74.3%増)、経常利益338億9100万円(76.3%増)、親会社に帰属する当期利益237億2500万円(94.9%増)となった。

商品取扱高は3042億4300万円(19.8%増)、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は3007億7400万円(18.5%増)だった。

2020年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」の実施、TVCMによる集客強化などZOZOTOWNにおける販売力の最大化に取り組んだ。さらに、新型コロナウイルス感染拡大を契機としたデジタルシフトによる新規獲得会員の増加などプラス影響が、第1四半期連結会計期間から継続し、期初計画を上回って好調に推移している。

売上高は、前年同期において有料会員サービス「ZOZOARIGATO」(2019年5月末まで実施)の実施、会員向けパーソナライズド値引の積極投下など、同社が原資負担をする値引施策を行っていたことが影響し、主に受託ショップにおいて前年同期比で商品取扱高の成長率を上回り、増収だった。

粗利率改善の主な要因は、第3四半期連結累計期間において同社原資負担値引施策の投下量が前年同期比で減少したことにより、受託販売手数料率(対商品取扱高)が改善したことや広告事業及びその他売上の増加などによるものとなっている。

販管費では、期商品取扱高成長に伴う比率減により、広告宣伝費(対商品取扱高)が0.5ポイント、商品取扱高成長、物流拠点集約に向けた一部拠点満了に伴い賃借料(対商品取扱高)が0.3ポイント、物流拠点内の作業効率の向上により、人件費うち物流関連費(対商品取扱高)が0.3ポイント低下したことなどが改善に貢献した。

通期は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う消費者のデジタルシフトによる新規獲得会員の増加に加え、商品供給元であるブランド各社のサイトでの販促積極化による影響が、外出自粛に伴うファッション・アパレル商材の需要低下の影響を上回り、業績は順調に推移していることから上方修正する。

売上高は前回予想比13億円増の1450億円(15.5%増)、営業利益20億円増の415億円(48.8%増)、経常利益21億円増の416億円(50.5%増)、親会社に帰属する当期利益9億円増の285億円(51.6%増)を見込んでいる。

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