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イズミ/専門店の営業再開などにより3~5月増収増益

2021年07月13日 11:00 / 決算

イズミが7月13日に発表した2022年2月期第1四半期決算によると、営業収益1649億5400万円(前年同期比10.7%増)、営業利益78億3200万円(24.2%増)、経常利益80億5000万円(26.1%増)、親会社に帰属する当期利益50億8100万円(52.7%増)となった。

新型コロナウイルス感染症への対策については、三度目の緊急事態宣言発令を受け、各自治体からの要請に沿って、一部売場を除き営業時間を短縮し、感染拡大が深刻であった福岡県、広島県、岡山県では、一部売場を土日休業とした。

店舗においては、買物かご除菌装置の導入拡大、ワクチン接種会場の提供など、地域と顧客の安全・安心のための取り組みを進めている。

また、感染拡大が与える業績への影響を最小限に留めるべく、売上に応じた経費コントロールで利益額の確保に努め、その精度を向上させることで、昨年の構造改革で実現した筋肉質な経営体質の定着に注力した。

営業収益は、新型コロナウイルス感染症拡大や営業体制の影響を受けつつも、感染対策を講じながら各地域の状況に応じた経営を行い、また、昨年休業を余儀なくされた専門店の営業再開などにより、営業収益が回復してきたことから前年同期を上回った。

売上総利益は、352億6400万円(前年同期比18億3400万円増)。売上高対比では22.5%となり前年同期に比べて1.3ポイント低下した。これは、主に同社において荒利率の低い専門店の売上が増加したことと、それにより相対的に荒利率の高い直営部門の売上構成が低下したことによるもの。

小売業は、全体としては、昨年の落ち込みを徐々に取り戻しており、感染拡大や営業体制への制約の影響を受けつつも堅調に推移した。既存店売上高は、前年同期比15.9%増だった。

販売費・一般管理費については、筋肉質な経営体質の定着に注力し、昨年度に引続き広告宣伝費等の経費抑制に努め、前年同期比2億8800万円(0.8%)増加の357億6100万円。売上高対比では22.8%となり、前年同期に比べて2.4ポイント低下した。

通期は、営業収益7214億円(6.1%増)、営業利益367億円(2.6%増)、経常利益368億円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益235億円(1.9%増)を見込んでいる。

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