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平和堂/2月期営業収益は過去最高の4397億円、巣ごもり消費で堅調

2022年04月05日 11:00 / 決算

平和堂が4月5日に発表した2022年2月期決算によると、営業収益4397億4000万円(前年同期比0.1%増)、営業利益153億6200万円(9.4%増)、経常利益169億5200万円(12.6%増)、親会社に帰属する当期利益106億4700万円(9.5%増)となった。

連結業績は、営業収益が2期連続で増収、経常利益・純利益も2期連続増益で、それぞれ過去最高を更新した。

小売事業の営業収益は4205億2100万円(0.2%減)、経常利益は162億9200万円(3.2%増)。

グループ中核企業である平和堂は、前期に引き続き「巣ごもり消費」により底堅い業績で推移したが、緊急事態宣言発出による休業・営業時間短縮により減収を計上した。管理面では、生産性向上のために、業務改革部を配置し、店舗・本部の作業時間削減に向けた取り組みを進め既存店舗の人件費などの費用を削減したことで、増益となっている。

滋賀県でスーパーマーケットを展開する丸善は、前期の食料品の「巣ごもり消費」の反動と競合環境の激化により減収・経常減益となった。

書籍販売やCD・DVDの販売レンタル業とフィットネス事業を展開するダイレクト・ショップは、レンタル事業の恒常的不振とコロナ禍によるフィットネス事業の伸び悩みにより減収・赤字の幅は拡大した。中国湖南省で小売事業を展開する「平和堂(中国)有限公司」は、前期に新型コロナウイルスにより店舗を休業した反動により増収増益だった。

小売周辺事業の営業収益は62億1700万円(10.2%増)、経常利益は10億500万円(118.5%増)。

惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営むベストーネは、前期に発生した久御山センター安定稼働に向けた初期費用の発生、人件費の増加の反動と小売事業の惣菜販売が好調に推移したことから増収・経常増益となったが、新規惣菜加工センター建設による既存センターの減損損失により当期純利益は減益となっている。

ビル管理事業を営むナショナルメンテナンスは、大型請負工事の受注獲得、新型コロナウイルス感染症の消毒作業対応により増収増益となった。

その他事業の営業収益は130億100万円(4.0%増)、経常利益は1億3800万円(前年同期は経常損失7200万円)。

外食事業を展開するファイブスターは、前期に引き続きレストラン事業が行動制限、緊急事態宣言の影響を受けたことで増収・経常赤字の幅は縮小した。また、時短協力金等を特別利益に計上したことで当期純利益は黒字に転じた。同じく外食事業を展開するシー・オー・エムは、主力のフランチャイズ契約しているケンタッキーフライドチキンが好調であることと生産性改善により増収増益だった。

次期は、営業収益4090億円、営業利益141億円、経常利益159億円、親会社に帰属する当期利益93億円を見込んでいる。

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