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ツルハHD/5月期、巣ごもり需要の反動減や水道光熱費の増加などで減収減益

2022年06月22日 10:30 / 決算

ツルハホールディングスが6月21日に発表した2022年5月期決算によると、売上高9157億円(前年同期比0.4%減)、営業利益405億6800万円(16.1%減)、経常利益400億5200万円(16.0%減)、親会社に帰属する当期利益213億8800万円(18.6%減)となった。

前期の巣ごもり需要の反動減や季節商材の不振などにより既存店売上高・来店客数が前年を下回る水準で推移したことに加え、消毒剤をはじめとする新型コロナウイルス感染症対策商材の在庫評価の見直し、原油価格の高騰などによる水道光熱費の増加、キャッシュレス決済額増加に伴う支払手数料の増加などで減収減益となった。

ドラッグストア業界においては、企業の統合・再編が見られるものの出店競争は継続しており、各社顧客ニーズの取り込みや同質化からの脱却を模索するなか、中長期の成長戦略が重要性を増している。

このような状況のもと、グループではお客の声を汲み取りながら接客サービスの向上に取り組むとともに、精肉・青果や100円ショップの導入、調剤併設化の推進、巣ごもり需要の取り込みや利便性の強化を図った。また、DX戦略としてアプリ会員の拡大、顧客データの販促策への活用に取り組むとともに、プライベートブランドにおいては、新ブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新と展開を拡大した。

店舗展開では、ドミナント戦略に基づく地域集中出店および既存店舗のスクラップアンドビルドを推進したことにより、期首より159店舗の新規出店と57店舗の閉店を実施し、グループ店舗数は直営店で2522店舗となった。なお、タイ国内のグループ店舗は、1店舗の新規出店と6店舗の閉店を実施し、同国内における店舗数は2022年5月15日現在で17店舗となった。

次期は、売上高9688億円(5.8%増)、営業利益427億円(5.3%増)、経常利益425億7100万円(6.3%増)、親会社に帰属する当期利益226億4000万円(5.9%増)を見込んでいる。

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