流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





良品計画/9~5月営業利益は29.4%減、衣服雑貨の販売・中国事業苦戦

2022年07月08日 11:10 / 決算

良品計画が7月8日に発表した2022年8月期第3四半期決算によると、営業収益3707億5600万円(前年同期比7.5%増)、営業利益248億3200万円(29.4%減)、経常利益285億6800万円(25.6%減)、親会社に帰属する当期利益199億9800万円(31.3%減)となった。

営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となった。

一方、営業利益は、衣服・雑貨の販売苦戦に伴い営業総利益が伸び悩んだほか、新型コロナウイルス感染拡大による中国大陸の都市封鎖の影響も響き、減益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期において、米国事業に係る一過性の特別利益を計上した影響も加わり、減益となった。

第3四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内490店舗、海外565店舗となり、国内外計1055店舗。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に39店舗を出店するとともに、海外では、中国大陸、タイなどにおいて29店舗を出店し、店舗網の拡充を図っている。

国内事業の営業収益は2370億600万円(4.6%増)、セグメント利益は129億2300万円(45.5%減)と、増収減益。出店が順調に進んだ一方、衣服・雑貨を中心に伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は2.6%減だった。

東アジア事業の営業収益は993億9300万円(4.0%増)、セグメント利益は150億8400万円(15.3%減)と、営業収益は増収、セグメント利益は減益。中国大陸では、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地でゼロコロナ政策による行動制限がとられたため、経済活動に影響が生じた。

特に第3四半期以降、上海、深セン、北京等を中心に最大で約100店舗が店舗休業および営業時間の短縮を余儀なくされるなど、店舗運営に大きな支障が生じ、既存店売上高前年比(EC含む)は15.1%減となっている。

台湾は増収増益と堅調に推移した一方、香港、韓国は新型コロナウイルスの感染拡大の影響が依然として残り、減益となった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は152億6400万円(38.6%増)、セグメント利益は15億6000万円(38.4%増)。タイ、マレーシアにおいては、新型コロナウイルス感染の波がピークアウトし、入国制限が徐々に緩和され、経済活動も回復の動きが見られたことで、売り上げも伸長し、増収増益となっている。

欧米事業における当第3四半期連結累計期間の営業収益は190億9300万円(61.2%増)、セグメント損失は8億3000万円(前年同期は25億5500万円のセグメント損失)。商品調達や物流等、一部ではサプライチェーンの混乱があったものの、経済活動の再開により、北米、欧州ともに売り上げが伸長し、営業損失も縮小した。

通期は、営業収益4700億円(3.6%増)、営業利益260億円(38.7%減)、経常利益300億円(33.9%減)、親会社に帰属する当期利益200億円(41.0%減)を見込んでいる。

関連記事

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧