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近鉄百貨店/3~5月、構造改革推進も営業損失2億1900万円

2022年07月13日 10:30 / 決算

近鉄百貨店が7月12日に発表した2023年2月期第1四半期決算によると、売上高246億1400万円(前年同期比13.2%増)、営業損失2億1900万円(前期は6億6600万円の損失)、経常損失1億6700万円(前期は4億2600万円の損失)、親会社に帰属する当期利益3700万円(前期は10億1800万円の損失)となった。

百貨店業界では、前年の緊急事態宣言下における休業の反動と、3月にまん延防止等重点措置が解除され、さらには行動制限のないゴールデンウィークとなったことで外出機会が増加し、消費マインドの回復がみられた。インバウンドは、入国制限が緩和されつつあるものの、依然として厳しい状況だった。

このような状況の下、グループでは、昨年4月に策定した「くらしを豊かにする共創型マルチディベロッパーへの変革 百“貨”店から百“価”店へ」をコンセプトとした「中期経営計画(2021-2024年度)」に基づき、これまで実施してきた構造改革をさらに加速させるとともに、新たなビジネスモデルの構築に取り組んだ。

百貨店業の売上高は200億7100万円(16.0%増)、営業損失3億6100万円(前期は営業損失7億6000万円)となった。百貨店業では、新しいビジネスモデルとなる「スクランブルMD」を取り入れた自主編集売場「Salon de GATE(サロンドゲート)」を、3月16日にあべのハルカス近鉄本店でオープンした。国内デザイナーズブランドを中心としたアパレルと、商品の背景にもこだわったサステナブルな生活雑貨、食品のほか、SNS映え抜群のドリンクなどが人気を集める「Cafe no.(カフェナンバー)」の全国百貨店初となる常設店舗など50のブランドからなり、枠を超えた総合的なライフスタイルの価値を提案した。

また、「地域共創の実現」に向けて、街づくり型複合商業サービス施設「タウンセンター」への転換を進めており、4月20日に近鉄百貨店四日市店に東急ハンズとのコラボショップ「Plugs Market(プラグスマーケット)四日市店」をオープンした。

通期は、売上高1078億円(9.8%増)、営業利益20億円、経常利益16億円、親会社に帰属する当期利益13億円を見込んでいる。

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