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良品計画/9~11月は原材料の高騰・急激な円安で営業利益54.9%減

2023年01月06日 11:40 / 決算

良品計画が1月6日に発表した2023年8月期第1四半期決算によると、営業収益1369億4800万円(前年同期比11.4%増)、営業利益50億2100万円(54.9%減)、経常利益54億6100万円(53.5%減)、親会社に帰属する当期利益38億9500万円(50.3%減)となった。

<無印良品の店舗>
無印良品の店舗

営業収益は、国内及び中国大陸における既存店の売上が苦戦するなか、新規出店に伴う店舗数の増加により、増収となったものの、原材料の高騰、急激な円安に伴う仕入れ価格の上昇により、営業総利益が伸び悩んだことに加え、販管費も増加し、営業利益は減益となった。第1四半期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内525店舗、海外593店舗となり、国内外計1118店舗となった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に33店舗を出店し、通期の出店計画79店舗に対する進捗率は約4割となった。また海外では、中国大陸、タイ等に18店舗を出店し、店舗網の拡充を図った。

国内事業の営業収益は817億7300万円(8.0%増)、セグメント利益は2億1500万円(96.2%減)と増収減益だった。既存店売上は生活雑貨の販売不振が響き、前年実績を下回ったものの、出店が順調に進んだことにより、営業収益は増収となった。一方、原材料の高騰、急激な円安に伴う仕入れ価格の上昇により、営業総利益が伸び悩んだほか、商品マーケティング活動による宣伝費の増加や出店強化に伴う営繕費の増加、電気代の高騰等により、販管費が増加し、営業利益は減益となった。

東アジア事業の営業収益は390億100万円(7.3%増)、セグメント利益は63億1300万円(1.7%減)と、増収減益だった。中国大陸では、生活雑貨を中心に現地開発商品の品揃えを引き続き強化したものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、店舗運営に大きな支障が生じ、既存店の売上が低迷した。為替影響や店舗数の増加により円貨ベースでは増収となったものの、人件費を始めとする販管費が重荷となり、減益となった。一方、台湾、香港、韓国は増収増益となった。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は72億7600万円(77.7%増)、セグメント利益は10億6500万円(251.5%増)と増収増益だった。当期から、アセアン向けの商品展開を開始するなど、タイ、シンガポール、マレーシア等の売上が好調に推移し、増収増益となった。

欧米事業の営業収益は88億9700万円(30.7%増)、セグメント利益は8億200万円(148.2%増)だった。北米、欧州ともに売上が伸長し、増収増益となった。なかでも、北米はオペレーションの改善が進み、順調な出足となった。

通期は、営業収益5850億円(17.9%増)、営業利益340億円(3.7%増)、経常利益326億円(12.4%減)、親会社に帰属する当期利益213億円(13.3%減)を見込んでいる。

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