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ZOZO/4~12月は外出機会増加でアパレル活況、増収増益

2023年02月03日 11:30 / 決算

ZOZOが1月31日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高1364億6700万円(前年同期比10.3%増)、営業利益446億3500万円(15.1%増)、経常利益448億7200万円(15.8%増)、親会社に帰属する当期利益312億1300万円(17.1%増)となった。

<ZOZOの似合うラボ>
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売上高は、商品取扱高に対する売上高比率が高い買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長ならびに商品取扱高に対する売上高比率が低いBtoB事業の商品取扱高における構成比が減少した事が主な要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となった。

粗利率上昇の主な要因は、売上高について記載の通り、買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長ならびに粗利率の低いBtoB事業の商品取扱高が商品取扱高(その他商品取扱高除く)における構成比が減少した事による。販売費・一般管理費は830億2400万円(6.7%増)、商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合は22.3%と前年同期と比較して0.5ポイント低下した。

販売費・一般管理費では、WEB上のCMや広告の投下量増加に伴い広告宣伝費(対商品取扱高)が0.2ポイント上昇した。一方で、物流拠点内の作業効率向上等により、人件費のうち物流関連費(対商品取扱高)が0.4ポイント低下。出荷単価が前期実績を上回った事ならびに商品配送時の梱包資材のサイズ適正化により、荷造運賃(対商品取扱高)が0.3ポイント低下したため、前年同期よりも販売管理費比率が低下した。

新型コロナウイルス感染拡大の落ち着きに伴う外出機会の増加ならびに洋服に対する需要の増加により、アパレル業界が活気づいた市況となった。この状況下でグループは、
ZOZOTOWNにおいてはユニークユーザー数拡大及びコンバージョンレート(ユニークユーザーの購買率)向上を目指し、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイト作りに一層注力した。

具体的には、2022年5月・9月・11月にセールイベント「ZOZOWEEK」の実施(2022年5月14日~23日の10日間、同年9月13日~19日及び22日~25日の11日間、同年11月3日~13日及び17日~23日の18日間)ならびに夏の本セール開始期間にはTVCMを放送し集客を強化する等、ZOZOTOWNにおける販売力の最大化に取り組んだ。加えて、引き続き多様化するユーザーニーズに対応できるよう積極的に幅広いジャンルの新規ブランドの出店も進めた。

また、カテゴリー強化の取り組みとしては、コスメカテゴリー強化を図る「ZOZOCOSME」に注力した。ZOZOCOSMEは2022年12月末時点において国内外の700以上のコスメブランドを取り扱っている。今後も、商品取扱高拡大のために新規ブランド出店を積極的に継続する。また、高精度で肌の色を計測できるツール「ZOZOGLASS」を用いて、計測した肌の色に最も近いファンデーションならびにコンシーラーの色を提案する購入アシスト機能を実装し、ユーザーに新しい購入体験を提供した。

Yahoo!ショッピング(2022年10月にPayPayモールを吸収し統合)については、前連結会計年度までに獲得した顧客の定着や、モールを運営するヤフーによる販促施策投下の効果で、売上を伸ばした。

通期は、売上高1813億円(9.1%増)、営業利益550億円(10.8%増)、経常利益552億円(11.2%増)、親会社に帰属する当期利益384億円(11.3%増)を見込んでいる。

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