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カッパ・クリエイト/4~12月営業損失13億4100万円、通期も営業赤字に

2023年02月09日 10:20 / 決算

カッパ・クリエイトが2月8日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高525億9000万円(前年同期比3.5%増)、営業損失13億4100万円(前期は21億9200万円の損失)、経常損失13億4500万円(前期は21億600万円の損失)、親会社に帰属する当期損失16億100万円(前期は2800万円の利益)となった。

カッパ・クリエイト

11月に新型コロナウイルス第8波が顕在化したことや夜間時間帯における人流の大幅減少のため、既存店売上高は、当初想定した新型コロナウイルス禍が顕在化する前の水準には戻っていないという。

利益面では、物流費、人件費の高騰などといったコストアップの影響が顕在化した。

回転寿司事業の売上高は419億1300万円(4.7%増)。タレントを起用したテレビCMなどを通じ、情報発信に取り組んだ。また、TVアニメなどのキャラクターとコラボしたアプリ会員向けのオリジナルグッズプレゼントキャンペーンを実施した。

賃貸借契約終了により5店舗、コロワイドグループ内での業態変更により2店舗の閉店を行った結果、2022年12月末で302店舗となっている。

デリカ事業の売上高は106億7700万円(0.8%減)。コンビニエンスストアを中心としたすし弁当、調理パンなどの新規取引先の拡大、既存顧客の販売強化に取り組んだが、社会活動の正常化が進んだことによる巣ごもり需要の縮小により、業績は低調だった。

通期は、新型コロナウイルス第8波による感染症再拡大や夜間時間帯における人流の大幅減少、年末年始の特需の減少があり、業績予想は前回発表予想を下回る見込み。

ウクライナ情勢や円安を背景とした原材料・エネルギーの継続的な価格高騰、経済活動の再開に向けた人員確保強化のための一時的な時給単価の見直しも収益面を悪化させているという。

売上高17億4600万円減の710億1500万円(5.7%増)、営業損失20億5200万円減の10億6500万円、経常損失20億6800万円減の10億9600万円、親会社に帰属する当期損失19億6100万円減の14億2600万円を見込んでいる。

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