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クリエイトSD/6月~2月増収増益、コロナ需要増にEDLP施策が奏功

2023年04月10日 18:09 / 決算

クリエイトSDHDが4月10日に発表した2023年5月期第3四半期決算によると、売上高2823億6500万円(前年同期比8.3%増)、営業利益140億2100万円(5.9%増)、経常利益143億6600万円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益97億3400万円(5.5%増)となった。

ドラッグストア事業は、EDLP(エブリデイ・ロープライス)を推進しつつ、日常生活に必要なものが1カ所でそろうワンストップショッピングのニーズや健康生活に関する日常的な相談拠点のニーズに対応するため、生鮮食品・冷凍食品の品ぞろえ拡充や、調剤薬局の併設推進に取り組み、小商圏における利便性及び専門性の向上に注力している。

ドラッグストアの新規出店については、23店舗出店した一方で、契約期間満了により2店舗を閉鎖した。調剤薬局の新規出店については、ドラッグストアへの併設調剤薬局を42店舗開局した一方で、契約期間満了により調剤専門薬局1店舗を閉鎖した。

新型コロナウイルスの感染拡大による需要増に加えて、物価上昇が続く中、生活必需品を始めとしたEDLP施策が奏功し、売上高は前年同期・計画を上回っている。経費面では、原油価格上昇による水道光熱費の高騰、薬剤師の採用強化や最低賃金の上昇による人件費増の影響が引き続き見られたものの、可能な範囲での節電施策の徹底や、現場での人時適正化等の経費抑制に努めたという。

スーパーマーケット事業では、個店競争力の強化・ドラッグストア事業とのシナジー創出に向けて、既存の食品スーパー「ゆりストア」をドラッグストアと生鮮食品専門店の複合業態へ順次改装転換している。第3四半期連結累計期間においては、前期に引き続き1店舗を複合業態における生鮮食品専門店へ改装転換したことに加え、神奈川県茅ケ崎市でドラッグストア複合の生鮮食品専門店を1店舗新規出店した。一方、経営効率化の観点から食品スーパー1店舗を閉鎖した。

グループの店舗数はドラッグストア707店舗、調剤薬局では調剤専門薬局36店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局316店舗の合計352店舗。スーパーマーケット事業は食品スーパー2店舗、ドラッグストア複合の生鮮食品専門店3店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター37施設となっている。

通期は、売上高3768億円(7.4%増)、営業利益189億5000万円(4.3%増)、経常利益193億8000万円(3.8%増)、親会社に帰属する当期利益127億円(0.8%増)を見込んでいる。

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