クリエイトSD/6~11月増収増益、生活必需品などのEDLPが貢献

2023年01月11日 10:40 / 決算

クリエイトSDホールディングスが1月10日に発表した2023年5月期第2四半期決算によると、売上高1873億9200万円(前年同期比7.8%増)、営業利益92億3500万円(4.4%増)、経常利益94億5100万円(4.0%増)、親会社に帰属する当期利益64億1200万円(4.0%増)となった。

クリエイトSD

ドラッグストア事業は、EDLP(エブリデイ・ロープライス)を推進しつつ、日常生活に必要なものが一カ所で揃うワンストップショッピングのニーズに対応するため、生鮮食品・冷凍食品の品ぞろえを拡充。ドラッグストアへの調剤薬局併設に取り組み、小商圏における利便性及び専門性の向上に注力した。

また、コロナ禍初期において全店一律で短縮した営業時間を周辺環境、地域の顧客ニーズの変化に合わせて店舗ごとに見直しを行い、130店舗超において営業時間を延長した。

新型コロナウイルスの流行による感染対策商品、抗原検査キット、総合感冒薬の需要が増加。加えて、物価上昇が続き節約志向が一段と高まりを見せるなか、生活必需品を始めとしたEDLP施策が奏功し、売上高は前年同期・計画を上回っている。経費面は、原油価格上昇による水道光熱費の高騰、調剤薬局併設の推進や最低賃金の上昇による人件費増の影響が見られたものの、可能な範囲での節電施策の徹底、現場での人時適正化といった経費抑制に努めたという。

スーパーマーケット事業では、神奈川県川崎市麻生区および多摩区内において食品スーパー「ゆりストア」を展開。個店競争力の強化・ドラッグストア事業とのシナジー創出に向けて、既存の食品スーパーをドラッグストアと生鮮食品専門店の複合業態へ順次改装転換している。

第2四半期連結累計期間においては、前期に引き続き1店舗を複合業態における生鮮食品専門店へ改装転換した一方、経営効率化の観点から食品スーパー1店舗を閉鎖した。

介護事業では、経営効率化の観点からデイサービスセンター2施設の閉鎖を行った。

グループの店舗数はドラッグストア701店舗、調剤薬局では調剤専門薬局35店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局301店舗の合計336店舗。スーパーマーケット事業は食品スーパー2店舗、生鮮食品専門店2店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター37施設となっている。

通期は、売上高3768億円(7.4%増)、営業利益189億5000万円(4.3%増)、経常利益193億8000万円(3.8%増)、親会社に帰属する当期利益127億円(0.8%増)を見込んでいる。

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