大手百貨店/3月売上高三越伊勢丹7.6%増、H2O6.5%増
2026年04月02日 10:10 / 月次
百貨店4社が発表した3月の売り上げ速報によると、三越伊勢丹前年同月比7.6%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)4.6%増、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)6.5%増、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)7.8%増だった。
| 社名 | 売上高前年同月比 |
| 三越伊勢丹 | 7.6%増 |
| J.フロントリテイリング | 4.6%増 |
| H2Oリテイリング | 6.5%増 |
| 高島屋 | 7.8%増 |
■三越伊勢丹HD(2025年3月期売上高:5555億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比10.2%増、三越日本橋本店店頭12.0%増、三越銀座店1.4%増などで、三越伊勢丹計(既存店)7.6%増だった。
函館丸井今井3.6%減、仙台三越2.2%減、新潟三越伊勢丹1.4%減、静岡伊勢丹3.0%増、名古屋三越2.3%増、高松三越3.5%増、岩田屋三越5.7%増など、国内グループ百貨店計は1.9%増、国内百貨店計は5.5%増となっている。
売上高の中核である識別顧客売り上げが牽引し、好調を継続した。新生活需要を背景としたオケージョンでの高感度上質消費が多く見られた。
また、気温上昇に伴い春物アイテムの売り上げが本格的に伸長した。海外顧客売上高についても、CRM戦略の効果により5カ月ぶりに前年を上回った。
■J.フロントリテイリング(2025年2月期売上高:4418億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比5.1%増、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は4.6%増だった。
3月度は、梅田店が大型改装により売場面積を縮小していることや、休日日数が対前年1日減だったものの、外商売上が好調を持続したことに加え、免税売上が前年実績を上回った。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、客数が18.0%減となったものの、客単価が34.5%増と大上昇したことにより、10.3%増となった。
店舗別では、15店舗中10店舗が前年を上回った。外商売上、免税売上がともに好調だった札幌店(13.1%増)や名古屋店(14.2%増)が2桁増となった一方、改装中の梅田店は26.5%減となった。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2025年3月期売上高:6817億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比6.5%増となった。内訳は阪急本店7.1%増、阪神梅田本店19.2%増、支店計1.5%増。
3月は比較的安定した気温が続き、春物ファッションの売上が好調に推移した。また、ホワイトデー商戦をはじめ食品も堅調で、都心店、郊外店、全店いずれも前年を上回った。
国内顧客の売上高は約1割増と好調で、インバウンドの免税売上高も5カ月ぶりに前年を上回った。中国からのツーリスト売上高は厳しい状況が続くが、海外VIP客が約4割増と全体をけん引した。
阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが約3割増と引き続き高い伸びを示した。改装後の大型催事の再開により、店舗全体の売上高は約2割増と前年を大きく上回った。
川西阪急スクエアも、改装効果により約3割増と伸びた。
阪急本店は、大型改装に伴う売場縮小の中でも国内顧客が好調に推移。店舗全体として3月として過去最高の売上高を更新した。
20日にオープンしたラグジュアリーフロア「HANKYU LUXURY」はラグジュアリーの売り場を約1.5倍に拡大した。
その結果、客単価が向上し、100万円以上の高額品の売上高は前年に対し6割増、ラグジュアリー全体の売上高は2割増となった。
■高島屋(2025年2月期営業収益:5750億円)
高島屋各店計は8.0%増、岡山高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は7.8%増だった。
免税売上高6.9%増となっている。免税を除いた店頭売上高は7.9%増だった。
国内顧客は、春物衣料・雑貨に動きがみられたことや、食料品催事が堅調に推移したことで前年実績を上回った。
インバウンド顧客は、中国による「訪日自粛要請」の影響がみられた一方で、その他の国が伸長し、前年実績を上回った。
店舗別売上高は、大阪店、京都店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、EC店、高崎店が前年実績を超えた。日本橋店(18.9%増)や玉川店(13.3%増)の伸びが目立った。
商品別売上高(同社分類)は、紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回っている。
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