ベルク/自社ブランド拡大などで2月期増収増益
2023年04月14日 11:56 / 決算
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ベルクが4月13日に発表した2023年2月期決算によると、営業収益3108億2600万円(前年度3002億6800万円)、営業利益140億1800万円(前期は130億7200万円の利益)、経常利益142億9700万円(3.0%増)、親会社に帰属する当期利益96億1400万円(4.6%増)となった。
2023年2月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準29号)等を適用するため、比較対象となる会計処理方法が異なるため、営業収益および営業利益の対前期増減率は記載していない。
販売政策では、各種感染拡大の防止策を講じながら通常営業を継続。豪華賞品等が当たる大型キャンペーンの実施や、SNSを利用したおすすめ情報の発信を行っている。ネットスーパー「ベルクお届けパック」及び、顧客のレジ待ちを解消しスマートな買い物ができるサービス「スマベルク」は導入店舗を順次拡大し、利便性向上を図ってきた。移動スーパー「とくし丸」は、さらに拡大展開し、高齢者等に対する買物支援の取り組みを進めた。
商品政策では、商品に特化したイメージチラシでのこだわり商品の訴求を行い、自社ブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」の取扱いをさらに拡大。3月には生誕4周年記念のキャンペーンも行う等、毎日の暮らしにうれしい商品をリーズナブルな価格で順次発売している。
店舗運営では、標準化された企業体制を基盤に、LSP(作業割当システム)の定着化、適正な人員配置、省力器具の活用による効率的なチェーンオペレーションを推進した。
店舗投資では、2022年4月に千葉県我孫子市に「フォルテ我孫子店」、8月に神奈川県横浜市に「フォルテ横浜川和町店」、10月に埼玉県春日部市に「春日部梅田店」、11月に東京都東大和市に「東大和立野店」、群馬県前橋市に「前橋総社町店」、2023年1月に千葉県浦安市に「フォルテ新浦安店」、2月に神奈川県厚木市に「厚木船子店」の計7店舗を新規出店。既存店6店舗の改装を実施し、総菜及び簡便商品の拡充、快適な買い物環境を提供するための設備の更新を行った。2023年2月末現在の店舗数は133店舗となっている。
物流体制では、自社物流の強みを活かし、商品を産地やメーカーから大量一括調達することで配送効率を高め、商品の価格強化、品質の安定化を目指した。店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
一方、連結子会社ホームデリカでは、2022年1月に稼働開始した新第一工場の製造能力が安定して増強できた結果、売上高及び経常利益は当初計画を上回る結果となった。今後も第二工場と共に、より一層おいしい商品の供給体制を構築し、店舗の効率化を図っていく。ジョイテックは、備品、消耗品及び販売用資材等の供給と開発、また、店舗の清掃業務等、当社グループのサービス業務の強化に取り組んでいる。
なお、業績の動向を踏まえ、収益性の低い1店舗について、減損損失1億1200万円を特別損失に計上した。これらの結果、当連結会計年度における経営成績は、営業収益(売上高及び営業収入)が3108億2600万円(前年度3002億6800万円)、営業利益が140億1800万円(前年度130億7200万円)、経常利益が142億9700万円(前年比3.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が96億1400万円(前年比4.6%増)となった。
次期は、営業収益3273億8100万円(5.3%増)、営業利益136億7700万円(2.4%減)、経常利益138億800万円(3.4%減)、親会社に帰属する当期利益92億3100万円(4.0%減)を見込んでいる。
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