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高島屋/2月期営業収益4434億円、売上・客数ともに回復

2023年04月14日 11:20 / 決算

高島屋が4月14日に発表した2023年2月期決算によると、営業収益4434億4300万円、営業利益325億1900万円(前期は41億1000万円の利益)、経常利益345億2000万円(前期は69億300万円の利益)、親会社に帰属する当期利益278億3800万円(前期は53億6000万円の利益)となった。

高島屋

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を連結会計年度の期首から適用しているため、営業収益・各利益の前期比増減率は掲載していない。

百貨店業での営業収益は3212億2000万円(前年同期は6483億6100万円)、営業利益は184億1000万円(前年同期は営業損失65億6100円)。

国内百貨店では、外出機会の拡大から店頭への来店が増加し、インバウンドを除く国内顧客売り上げは2019年度の水準まで回復してきている。

各店で開催した「大北海道展」などの物産展が、好評を博したほか、クリスマスや年末年始の商戦もにぎわった。

また、ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額品は引き続き好調に推移しており、水際対策緩和によるインバウンド売り上げの回復などもあり、入店客数・売り上げ共に前期から大きく増加している。

海外(2022年1月~12月)は、シンガポール高島屋は昨年4月以降のコロナによる規制の緩和に伴い、ツーリスト売り上げが回復すると共に、好調な内需を取り込んだ。

ホーチミン高島屋、サイアム高島屋においても売り上げの回復が見られ、3社は増収増益。一方、上海高島屋は、コロナの感染拡大や対策強化に伴う休業等が継続し、減収減益となっている。

商業開発業での営業収益は475億1200万円(前年同期は411億8500万円)、営業利益は92億6600万円(前年同期は72億7900万円)。

国内は、来店客数の増加に伴い賃料収入が回復し、増収増益。昨年3月に開業15周年を迎えた「流山おおたかの森S・C」では、同年6月に「流山おおたかの森S・C ANNEX2」と「GREEN PATH」が開業した。

海外は、「シンガポール高島屋S.C.」を運営するトーシンディベロップメントシンガポールPTE.LTD.が、高額品を中心とした消費の伸長により、増収増益だった。ベトナムにおいては引き続き、学校運営事業の「スターレイク・プロジェクトA計画」住宅・オフィス・商業開発事業の「ランカスター・ルミネールプロジェクト」を推進している。

金融業での営業収益は172億500万円(前年同期は165億1500万円)、営業利益は45億1300万円(前年同期は43億5800万円)。ファイナンシャルカウンター事業で、投資信託や相続対策など、カウンター相談に加えて百貨店顧客向けのセミナーを開催し顧客接点を増やした結果、新規顧客数・成約件数共に増加している。

「高島屋ネオバンク」の「スゴ積み」においては、タカシマヤ友の会の会員と比べて50歳以下や男性の比率が高く、平均積立額も高いという。

建装業での営業収益は226億9100万円(前年同期は163億3100万円)、営業利益は1600万円(前年同期は営業損失5億400万円)。高島屋スペースクリエイツは、コロナ影響からの回復により、ラグジュアリーブランドを中心とした商業施設や、大型ホテルの受注が増加し、増収となり黒字転換している。

次期は、営業収益4750億円(7.1%増)、営業利益350億円(7.6%増)、経常利益350億円(1.4%増)、親会社に帰属する当期利益230億円(17.4%減)を見込んでいる。

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