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日本KFC/3月期、さらなる日常化で増収も営業利益40.7%減

2023年05月11日 11:10 / 決算

日本KFCホールディングスが5月11日に発表した2023年3月期決算によると、売上高999億2600万円(前年同期比2.5%増)、営業利益36億2200万円(40.7%減)、経常利益43億4400万円(37.4%減)、親会社に帰属する当期利益24億8900万円(45.4%減)となった。

<日本KFCのプロモーション>
日本KFCのプロモーション

主力のKFC事業では、さらなる日常化の推進をテーマに掲げ、「オリジナルチキン」を中心とした定番商品の磨き込みやランチメニューの拡充、あらゆる場所や時間帯でのニーズに合った商品及びサービスを提供した。

定番の「トクトクパック」のほか、「30%OFFパック」「2種類選べる!1000円パック」といったお得感のあるパックメニューやバジルレモンツイスターを加えたランチメニューを拡大した。前年度に引き続き、「レッドホットチキン」「にんにく醤油チキン」などの人気商品のほか、「レッドホットスティック」「ブラックホットチキン」などの辛口チキンの投入、「ナゲット10ピース半額」及び「カーネルクリスピー3ピース半額」による期間限定販売など、ニーズを捉えた商品を訴求した。

2022年10月からは、これまでのサンドの名称を「バーガー」へと改称し、“辛口、チーズ、ダブル”3種類を加えた定番バーガー5種類へとバリエーションを拡大させた「バーガーリニューアル」を実施した。その後もバーガー新商品の投入や定番バーガー商品のバリューキャンペーンを展開することで、バーガーの知名度が飛躍的に向上し、下半期以降の好調なチェーン売上高につながった。

プロモーション活動では、おいしさや楽しさにより正直且つ“刺激的”なブランドへのアップデートをするべく、新たなCMキャラクターを迎え、テレビCMをはじめとするコミュニケーションを一新した。更には、デジタルメディアへの広告・PRの促進やデリバリーへの対応強化、オンラインオーダーの整備、顧客データの活用といったデジタル戦略を加速した。

店舗数は、49店舗(直営9店舗・フランチャイズ40店舗)と前年度に続き積極的に出店し、1197店舗となった。改装は、戦略的改装を推進させ、180店舗(直営37店舗・フランチャイズ143店舗)で実施した。また、配達代行を含むデリバリーサービスの実施店舗は、718店舗と着実に増加した。「もっと近くに、より快適に」の実現に向けて、テイクアウト専門店やドライブスルー特化型店舗の出店、改装によるスプリットカウンターやセルフレジ、ピックアップロッカーの設置など、様々な形態での店舗開発を進めた。

次期は、売上高1054億9100万円(5.6%増)、営業利益30億9700万円(14.5%減)、経常利益30億4700万円(29.9%減)、親会社に帰属する当期利益20億600万円(19.4%減)を見込んでいる。

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