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ワタミ/3月期売上高21.1%増、外食の需要増・宅食が貢献

2023年05月12日 17:43 / 決算

ワタミが5月12日に発表した2023年3月期決算によると、売上高779億2200万円(前年同期比21.1%増)、営業利益14億7400万円(前期は35億7700万円の損失)、経常利益38億8300万円(45.7%増)、親会社に帰属する当期利益16億7400万円(前期は18億4400万円の損失)となった。

ワタミ

宅食事業における増収が進み、国内外食事業における新型コロナウイルス感染症による制限緩和により、売上高が増加した。

国内外食事業の売上高は252億8400万円(67.2%増)、セグメント損失は17億8200万円(前期は68億7200万円の損失)。新型コロナウイルス感染症の収束やマスク着用義務の終了の影響により、増収となっている。17店舗の新規出店と75店舗の撤退を行い、3月末の店舗数は347店舗。

宅食事業の売上高は437億6200万円(7.7%増)、セグメント利益は57億2400万円(12.9%増)。コロナ禍の外出自粛による宅配需要と健康意識の高まりに対応し、冷凍総菜の販売による在宅勤務者などを対象にした拡販、教育機関との事業協定締結による子育て層を対象にした営業強化、テレビショッピング放映による広範囲にわたる購買層の宅食需要増により、増収増益となった。

営業拠点数は525カ所。調理済み商品の累計配達は6236万8000食(0.1%増)となっている。

海外外食事業における売上高は53億900万円(0.2%増)、セグメント損失は6億1600万円(前期は4700万円の利益)。円安の影響により増収だったが、中国のゼロコロナ政策の影響により減益を計上している。

電力小売事業など環境事業の売上高は27億3200万円(9.8%増)、セグメント利益は4300万円(前期は2億1500万円の損失)。電力の販売単価の上昇などが貢献した。

農業の売上高は6億9600万円(5.8%減)、セグメント損失は1億4100万円(前期は1400万円の損失)だった。

次期は、売上高823億円(5.6%増)、営業利益16億5000万円(11.9%増)、経常利益18億5000万円(52.4%減)、親会社に帰属する当期利益14億5000万円(13.4%減)を見込んでいる。

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