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アスクル/6~11月、売上高・各利益ともに過去最高を更新

2023年12月18日 10:20 / 決算

アスクルが12月15日に発表した2024年5月期第2四半期決算によると、売上高2312億8800万円(前年同期比5.0%増)、営業利益72億4200万円(7.4%増)、経常利益71億400万円(5.9%増)、親会社に帰属する当期利益46億3700万円(3.5%増)となった。

第2四半期連結累計期間としては、売上高、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益いずれも過去最高となった。

<アスクル>

グループの主力分野であるBtoB事業は、仕事場で働く全てのお客の要望に対応すべく、飲料、日用消耗品等の生活用品商材、抗原検査キット等の新型コロナウイルス感染症関連商材、袋・梱包資材等のMRO商材など、幅広く商品を取り揃えた。新型コロナウイルス感染症関連商材については、新型コロナウイルス感染症対策の落ち着きにより、抗原検査キット、消毒剤等の売上高が減少したが、ペットボトル飲料や日用消耗品等の生活用品の売上が順調であったこと等に加え、主力商品の一部等について価格改定を行ったことなどにより購入単価が上昇し、売上高が伸長し増収となった。

また、2022年7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)のリリースの効果による検索エンジン経由での売上高の増加は継続した。2023年7月に本格稼働した新アスクルWEBサイトへのお客の移行は、上期中に約3割を完了し、引き続き、計画通り移行を進め、投資効果を高める

さらに、前連結会計年度末に連結子会社化した株式会社AP67の事業子会社であるフィード等の業績が四半期累計期間を通じて寄与したことや、連結子会社であるアルファパーチェスの業績が順調であることが、売上高の成長に貢献した。この結果、BtoB事業の売上高は、前年同期比で192億円増収の2006億1700万円(10.6%増)となった。

BtoC事業の売上高は、LINEヤフー(旧Zホールディングス)のコマース事業のコスト最適化によるキャンペーン変更も影響し、減収となったが、概ね計画通り進捗した。2023年10月に「LOHACO by ASKUL(「LOHACO本店」)」と「LOHACO Yahoo!店」を統合し、両店舗の特長を結集した形で Yahoo!ショッピング店内にてリニューアルオープンしており、マーケティングによる販促施策や商材拡大等により「LOHACO」の売上高再成長を進めている。この結果、「LOHACO」の売上高は、前年同期比で79億1400万円減収の174億8600万円(31.2%減)となり、BtoC事業合計で、前年同期比で80億3800万円減収の260億5500万円(23.6%減)となった。

以上の結果、両事業を合計したeコマース事業の売上高は2266億7300万円(5.2%増)だった。売上総利益は、生活用品の売上高の増加や一部商品の価格改定等により売上総利益率が改善し、573億6500万円(7.6%増)と大幅な増益となった。

販売費・一般管理費は、主力商品の一部の価格改定の影響等もあり、一箱あたり売上単価の上昇に伴い売上高配送費比率は減少した。一方で、投資を行ってきた新アスクルWEBサイトや「ASKUL東京DC」の稼働によりソフトウエア償却費や減価償却費が増加し、また、連結会計年度の重点施策の一つとして、BtoB事業のサービス名称や戦略商材の取扱い認知度向上を目的としたテレビCMの実施とそれと連携したインターネット広告出稿の増加等により、売上高販管費比率が前年同期比0.5ポイント増加した。以上の結果、販売費・一般管理費は500億2500万円となり、営業利益は73億3900万円(7.6%増)となった。

通期は、売上高4820億円(7.9%増)、営業利益165億円(12.9%増)、経常利益162億円(12.1%増)、親会社に帰属する当期利益103億円(5.2%増)を見込んでいる。

■アスクル
ファミレス/11月既存店すかいらーく13.8%増、サイゼリヤ21.3%増

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