ゲオHD 決算/3月期、減損損失計上もリユース好調で増収増益

2024年05月13日 10:40 / 決算

ゲオHDが5月10日に発表した2024年3月期決算によると、売上高4338億4800万円(前年同期比15.0%増)、営業利益168億1400万円(58.3%増)、経常利益187億4900万円(57.2%増)、親会社に帰属する当期利益109億200万円(91.9%増)となった。

<ゲオ>

リユースラグジュアリー商材、特に高級時計を中心に扱うOKURA TOKYOは小売販売に注力し好調に推移した。商品構成の中心であるリユース衣料・服飾雑貨は消費者の価値観や嗜好性にもとづく消費スタイルの変化などを理由に需要は継続拡大し、国内及び国外の2nd STREETが好調に推移した結果、リユース系リユース商材全体の売上は大幅に増加してた。

メディア系リユース商材の動向は、ゲーム関連商材は旧作ゲームソフトの根強い人気や、前年度下期より需給バランスが改善した家庭用ゲーム機本体のリユース市場への供給増加を背景に、売上は堅調に推移した。また、スマートフォンやタブレット端末等通信機器は、SIMロック販売の禁止や新品価格の高騰などでリユース市場が拡大したが、それに対応する形で、「GEO mobile」の単独店出店やゲオ店舗への併設を積極的に展開することで通信機器の販売機会を創出し、販売を順調に伸ばした。そのため、メディア系リユース商材全体の売上は増加となった。

新品商材の動向では、前期に比べ新作ゲームソフトのヒットタイトルには恵まれなかったものの、家庭用ゲーム機本体やトレーディングカードの販売増が牽引し、売上が増加した。

収益面では、外国為替相場の円安進行により、為替差益10億4300万円を計上した。また、収益性の悪化により、主に国内店舗等について減損損失を16億1100万円計上した。

次期は、売上高4360億円(0.5%増)、営業利益120億円(28.6%減)、経常利益120億円(36.0%減)、親会社に帰属する当期利益60億円(45.0%減)を見込んでいる。

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