ベルーナ 決算/3月期、通販事業で損失計上で営業利益12.7%減

2024年05月13日 11:40 / 決算

ベルーナが5月13日に発表した2024年3月期決算によると、売上高2082億9800万円(前年同期比1.9%減)、営業利益97億8700万円(12.7%減)、経常利益118億3100万円(5.0%減)、親会社に帰属する当期利益58億3900万円(21.3%減)となった。

<ベルーナ>

アパレル・雑貨通販事業は、円安の影響や原材料・資材の高騰を受け仕入原価及びカタログ・チラシ等の紙媒体費用が上昇したため、収益性の確保を優先し商品価格の見直しや紙媒体の発行数量の抑制をした。商品の値上げにより受注単価は上昇したものの、それ以上に受注件数は鈍化する傾向となった。また、紙媒体の発行数量を抑制したことにより新規顧客の獲得が減少し稼働顧客数も減少傾向となった。この結果、売上高は742億5100万円(15.9%減)となり、セグメント損失は29億9200万円(前期は9億3000万円のセグメント利益)となった。

化粧品事業は、国内ECの新規顧客獲得が鮮度時期において好調であったこと、国内卸売販売が拡大したことにより増収増益となった。健康食品事業は、通信販売の定期顧客数が減少したことなどにより減収となったが、収益性を重視した広告展開を行ったため増益だった。この結果、売上高は147億1800万円(0.5%減)となり、セグメント利益は9億2600万円(57.5%増)だった。

データベース活用事業の封入・同送サービスは、新規クライアントの獲得や新たなサービス展開は順調であったものの、アパレル・雑貨事業における紙媒体の発行数の抑制や商品出荷件数の減少により減収減益となった。フルフィルメント受託サービスは、新規クライアントの獲得は順調であったものの、人件費等の上昇などにより増収減益だった。ファイナンス事業は、貸倒が増加傾向にあるものの、新規顧客の獲得が順調であったため増収増益となった。この結果、売上高は167億2500万円(6.2%増)となり、セグメント利益は51億5000万円(9.7%減)となった。

和装販売事業は、不採算店舗の撤退、既存店舗の来客数の減少や購入単価の下落により減収。一方でコスト削減を継続推進したことにより増益を確保した。衣裳レンタル事業は、卒業式袴の早期受注会の実施拡大、前撮りサービスといった新しい取組みにより増収増益となった。この結果、売上高は232億4800万円(2.6%減)となり、セグメント利益は13億5700万円(9.0%増)だった。

プロパティ事業のホテル事業は、新型コロナウイルス感染症の収束により国内旅行や出張・インバウンド需要が回復したことで、国内海外共に既存ホテルの稼働率や客室単価が上昇した。また、国内の新規ホテルが通期で業績に寄与したことなどもあり増収増益となった。この結果、売上高は308億5100万円(54.4%増)となり、セグメント利益は41億4300万円(203.2%増)となった。

次期は、売上高2170億円(4.2%増)、営業利益115億円(17.5%増)、経常利益125億円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益80億円(37.0%増)を見込んでいる。

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