アークス 決算/3~5月、人件費など販管費増加で増収減益

2024年07月04日 17:26 / 決算

アークスが7月4日に発表した2025年2月期第1四半期決算によると、売上高1488億2400万円(前年同期比4.1%増)、営業利益38億7000万円(2.8%減)、経常利益42億6400万円(4.3%減)、親会社に帰属する当期利益26億6400万円(11.4%減)となった。

<アークス>
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売上総利益率は25.1%と対前年同期比0.2ポイント低下し、売上総利益は同3.1%増に留まった。一方で、人件費やポイント還元制度の変更による販売費の増加等により販管費額が同3.9%増加となった結果、増収減益となっている。

営業面においては、差別化を図る取り組みとして、青果・食肉部門ではグループが展開する各地域の産直野菜や「かみふらの和牛」などのブランド肉、水産部門では「おさかな食堂」や「さかなやの寿司」と銘打った店内調理の惣菜、冷凍食品では「時短・簡便」に対応した調理済み商品の品揃えを拡充した。

また、グループのプライベートブランドと位置づけているCGCブランドの中でも、特に物価上昇に対応するため「定番品を低価格で提供する『ショッパーズプライス』」や「大容量品を低価格で提供する『断然お得』」などのCGC商品を拡販し、価格訴求力を強化した。

2月に北海道コンサドーレ札幌とクラブパートナー契約を締結し、「RARAプリカ・コンサドーレカード」として、新規会員獲得による新たな顧客基盤拡大の取り組みも含めて強化した結果、会員数は327万人(前年差3.8万人増)となった。RARAポイントは、4月1日からお客の利便性向上のため、買い物ギフト券との交換制から、1ポイント単位で即時決済可能となり、顧客から好評だったという。

ネット販売では、ラルズが運営する「アークスオンラインショップ」において、引き続き会員ステージ制度の活用並びにインバウンド需要に対応すべく、リゾート会社との連携による外国人宿泊者向け販売を強化。保育園・介護施設などの法人取引を深化した。

また、前年にスタートしたベルジョイスの運営による「アークスオンラインショップ」も順調に推移しており、7月からは仙台市内での配送も予定している。この結果、第1四半期における「アークスオンラインショップ」の売上高は約6割の増加となった。さらに、Amazonとの協業による「Amazonネットスーパー アークス」も、6月から札幌市のほぼ全域へ配送エリアを拡大した。

店舗展開では、既存店の活性化として、ユニバース2店舗、ベルジョイス1店舗、東光ストア1店舗の計4店舗の改装を実施した。

通期は、売上高6130億円(3.6%増)、営業利益173億円(2.8%増)、経常利益188億円(2.0%増)、親会社に帰属する当期利益116億円(1.4%減)を見込んでいる。

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