オンワード 決算/3~5月、気候変動に対応も海外苦戦で増収減益

2024年07月04日 16:56 / 決算

オンワードホールディングスが7月4日に発表した2025年2月期第1四半期決算は、売上高513億7600万円(前年同期比2.9%増)、営業利益50億7400万円(5.7%減)、経常利益51億9500万円(6.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益40億1900万円(20.1%増)となった。

国内事業は、中核事業会社のオンワード樫山において、全国に展開をしている「クリック&トライ」サービスを導入したOMO型店舗の拡大や、気候変動に対応した新規企画商品の展開に取り組んだ結果、基幹ブランドの「23区」「J.PRESS」、新規ブランドの「UNFILO」の売上が好調だった。

「KASHIYAMA」を展開するオンワードパーソナルスタイルでは、デジタル広告によるプロモーション施策が奏功し、若年層や女性を含めた新規顧客が増加し、売上が大幅に増加した。チャコットでは、「チャコット・コスメティクス」の季節限定商品が好調に推移したという。

また、商品在庫水準の適正化を計画的に進めた結果、売上総利益率は低下したが、ブランド複合店の拡大による店舗運営の効率化の推進などにより販管費率は下がったことなどから、国内事業は増収減益となった。

海外事業は、アジアにおいて、大連工場の稼働率が向上したことにより、売上が拡大した。アメリカにおけるJ.PRESS事業は、Eコマース売上が伸長した。英国ロンドン発祥のコンテンポラリーブランドであるジョゼフ事業は、卸売事業を中心に苦戦した影響で損益が悪化した。そのため、海外事業は増収ながらも赤字幅が拡大した。

通期は、売上高2000億円(5.5%増)、営業利益125億円(11.0%増)、経常利益122億円(20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益82億5000万円(24.8%増)の見通し。

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