いなげや 決算/4~6月営業損失5000万円、店舗DX推進・改装などで販管費増

2024年08月15日 10:48 / 決算

いなげやが8月13日に発表した2025年3月期第1四半期決算によると、営業収益641億7600万円(前年同期比1.5%増)、営業損失5000万円(前期は4億2300万円の利益)、経常損失1億200万円(前期は5億円の利益)、親会社に帰属する当期利益2億7800万円(7.9%減)となった。

販売費および一般管理費が、セルフレジや電子棚札を利用した効率化に向けた取り組み、積極的な改装による費用の増加、人手不足などの影響で195億200万円(3.9%増)となっている。

スーパーマーケット事業の売上高(外部顧客)は496億8200万円(0.8%増)、セグメント損失は2億1200万円(前期は2億円のセグメント利益)。

設備投資としては、既存店の活性化を引き続き推進し、上尾沼南駅前店(埼玉県上尾市)、野田みずき店(千葉県野田市)など7店舗の改装を実施。第1四半期連結会計期間末における店舗数は、前連結会計年度末と変わらず130店舗となっている。

加えて、DXの推進としてセミセルフレジ、セルフレジを全店導入。電子棚札を活用した、ドライ商品の賞味期限の日付チェックシステムを順次導入し、生産性向上を進めていく。

商品面では、競合他社との差別化のため、生鮮、総菜インストアベーカリーの強化を図った。2024年4月には、日本唐揚協会主催「第15回からあげグランプリ」の東日本スーパー惣菜部門で金賞を受賞するなど、顧客に魅力を感じてもらえる「こだわり商品」を提供してきた。また、イオングループのPB「トップバリュ」の拡大を進め、価値と価格の消費者の二極化に対応している。

ネットスーパーの展開は、6月末時点で20店舗となった。さらには、ラストワンマイルへの対応として、クイックコマースへの取り組みを強化。地域のお困りごと解消については、移動スーパー「とくし丸」のエリアの拡大を行い、配車台数は6月末時点で26台と順調に配車台数を増やしてきた。

ドラッグストア事業の売上高(外部顧客)は116億7300万円(同4.4%増)、セグメント利益は2300万円(同84.0%減)。

ウェルパークでは、「チェーンストア経営深化による成長力・収益力の拡大」を基本方針として、ドラッグストアの出店と改装の推進を図るとともにEC事業拡大、主力品の商品調達、販促演出、教育トレーニングを連動した販売強化による成長力拡大に努めている。

設備投資としては、クロス向ヶ丘(川崎市多摩区)、武蔵野西久保店(東京都武蔵野市)の2店舗を新設。既存店の活性化のため、府中街道中野島店(川崎市多摩区)、新所沢西口店(埼玉県所沢市)の2店舗の改装も実施している。第1四半期連結会計期間末での店舗数は、142店舗となった。

なお、通期業績予想は、同社株式が2024年11月28日に東京証券取引所を上場廃止予定のため、公表していない。

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