ブックオフ 決算/5月期は増収も減損損失計上で当期利益38.4%減
2024年10月16日 17:13 / 決算
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ブックオフHDが10月15日に発表した2024年5月期決算によると、売上高1116億5700万円(前年同期比9.6%増)、営業利益30億5100万円(18.4%増)、経常利益34億4800万円(13.4%増)、親会社に帰属する当期利益17億500万円(38.4%減)となった。
各事業において売上高が前連結会計年度を上回り、売上高は増収となった。全社コストの増加はあるものの、各事業において増益となったことにより、経常利益も増収だった。
一方で、国内ブックオフ事業の減損損失9300万円、特別調査費用等引当金繰入額5億5000万円等の特別損失計上と前連結会計年度に実施した税効果区分の変更とグループ再編に伴う税負担軽減のはくらくにより、親会社株主に帰属する当期純利益は大幅な減益となっている。
国内ブックオフ事業の売上高は990億3600万円(8.2%増)となり、セグメント利益45億300万円(19.3%増)だった。BOOKOFF SUPER BAZAAR1店舗(甲府貢川店)、BOOKOFF PLUS2店舗(ヨシヅヤ新稲沢店、日立駅前店)、BOOKOFF5店舗(DCM上磯店、武蔵小金井店、イオン橋本店、イオンモール大牟田店、イトーヨーカドー溝ノ口店)、あそビバ2店舗(イオンモール草津店、イオンモール鈴鹿店)を出店した。直営既存店においてトレーディングカード・ホビーやアパレル、貴金属・時計・ブランドバッグ、家電・携帯電話などの売上高が前年を超えた。
プレミアムサービス事業の売上高は67億5000万円(23.9%増)となり、セグメント利益4億2000万円(29.1%増)となった。hugall1店舗(いよてつ高島屋店)、BOOKOFF 総合買取窓口3店舗(成城学園前店、高輪台駅前店、神楽坂店)を出店した。新規出店や事業成長に向けた人員拡充を進めたことで、仕入高が前年を上回った。
海外事業では、アメリカ合衆国にBOOKOFF2店舗(IRVINE店、MESA店)を、マレーシア国にJalan Jalan Japan1店舗(AEON MALL Bukit Raja店)を出店した。アメリカ合衆国内の「BOOKOFF」、マレーシア国内の「Jalan Jalan Japan」それぞれにおいて過年度の出店が寄与し、売上高が前連結会計年度を上回ったことで、売上高は46億6800万円(15.4%増)、人員拡充や待遇改善等を行いつつも、セグメント利益7億2400万円(14.7%増)となった。
次期は、売上高1200億円(7.5%増)、営業利益35億円(14.7%増)、経常利益38億円(10.2%増)、親会社に帰属する当期利益21億円(23.2%増)を見込んでいる。
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