ブックオフHD/24店舗で架空買い取りなどを確認、不適切在庫7000万円
2024年08月07日 12:53 / 経営
ブックオフグループホールディングスは8月6日、特別調査委員会による架空買い取り等に関する調査の進捗状況を発表した。
調査の結果、買取の不適切な処理(架空買い取り)や在庫の不適切な計上が発見されたのは、国内ブックオフ事業の24店舗。発見されている不適切な在庫計上として7000万円を認識した。
この認識額は、現時点において、ブックオフHDとして認識する不適切な在庫計上の金額となる。調査委員会は各行為に関する最終的な事実認定や評価を今後、行う予定のため、現在発見されている各行為における影響額について、現在、認識する金額の妥当性を含めて、検証中であるとの報告を受けている。
これまで、子会社が運営する複数店舗において、従業員による架空買い取り、在庫の不適切な計上やこれらによる現金の不正取得の可能性があることが発覚したことから、ブックオフHDから独立した中立かつ公正な外部専門家で構成された特別調査委員会を設置して、事案解明に向けて調査を進めていた。
直営全店では、各店舗の店舗在庫の実地棚卸は定められたルールに従い、各店舗の店長・主任を中心として行っており、また、実地棚卸の網羅性や実施棚卸がルールどおりに実施できているかどうかについての確認、検証は、店長・主任の上長である複数店舗を所轄するエリアマネージャーをはじめとした上長が行うことで管理をしていた。
しかし、今回、このような仕組みを前提としてこれまで実施していた実地棚卸において、今回発見されたような不適切な在庫計上に該当する各行為を発見できなかった。発見された各不適切行為の内容については、現在、調査委員会において、引き続き詳細な事実確認とともに、その発生原因についても分析を行っている。
現在までに発見された不正行為の内容を踏まえ、調査委員会は、今後、同様の不正行為の有無又は新たな不正行為の存在の有無を確認するため、グループ全従業員へのアンケートを実施する。また、グループに関する財務数値の分析等の調査を行い、類似の不正の有無、他の不適切な取引の有無について調査を行う予定だ。
ブックオフHDは、かかる調査委員会による調査に対して全面的に協力し、引き続き調査を進める。また、調査委員会による調査は、引き続き当面の間継続する見通しである旨の報告を同委員会から受けているが、その調査結果は、調査報告書を受領次第、速やかに公表する。
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