ワタミ 決算/4~12月増収増益、為替や経費削減で通期予想を上方修正
2025年02月17日 11:10 / 決算
ワタミが2月14日に発表した2025年3月期第3四半期決算によると、売上高661億2600万円(前年同期比5.7%増)、営業利益39億7700万円(16.9%増)、経常利益50億4100万円(7.9%増)、親会社に帰属する当期利益39億8600万円(9.1%増)となった。
国内外食事業では、22店舗を撤退し期末店舗数は306店舗となった。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2024年4月から季節性インフルエンザと同様の対応となるなど、飲食業界の経済活動は通常状態まで回復。売上高は253億円(7.4%増)、セグメント利益は11億7700万円(22.6%増)となった。
宅食事業は、期末営業拠点数は516カ所で、調理済み商品の累計お届け数は5.4%減。コロナの感染症法上の位置づけ変更に伴う中食需要の減少により配達数は減少したものの、単価増により増益を確保。売上高は309億5900万円(0.5%減)、セグメント利益は38億8400万円(13.6%増)だった。
海外事業では11店舗を新規出店、2店舗を撤退し、期末店舗数は65店舗。香港の損益改善が寄与し、売上高は74億4600万円(36.6%増)、セグメント利益は2億600万円(前年同期は2300万円の損失)となった。
電力小売を中心とする環境事業は、仕入単価上昇の影響を受け、売上高17億8800万円(1.0%減)、セグメント利益1億6200万円(55.3%減)と減収減益だった。
有機農産物の生産と酪農畜産を行う農業部門は、売上高4億5500万円(11.8%増)、セグメント損失9000万円(前年同期は9200万円の損失)を計上した。
通期の業績予想について、為替変動の影響や経費削減の取り組みの結果、利益を上方修正した。
通期は、売上高881億円(7.0%増)、営業利益は前回予想から3億円増の44億円(17.2%増)、経常利益は7億2000万円増の53億2000万円(11.0%減)、親会社に帰属する当期利益は3億4000万円増の40億4000万円(3.6%減)を見込んでいる。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。