流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ソニー/ビジュアルセキュリティ事業でクラウドサービス

2011年06月06日 / IT・システム

ソニーは6月6日、ビジュアルセキュリティ事業をIPネットワークカメラやレコーダーなどハードウェアの製造・販売から次のステージへ進展させ、独自の映像解析ソフトウェアを活用した「クラウドサービス(SaaS)」を北米でセキュリティ関連事業を手掛けるEnvysion社(以下、エンビジョン)との提携により新たに提供すると発表した。
<システム構成図>20110606sony.jpg
エンビジョンは従来、多店舗展開する飲食事業者や流通事業者を主要顧客として、オンサイトストレージ型のクラウドサービス事業「MVaaS」を提供してきた。
これはセキュリティカメラとレコーダー、店舗の会計用POS端末をシステム化し、顧客別売上(レシート情報:ログ)と売上が発生した時点の店舗での記録映像を、遠隔拠点の本部などからニーズに応じてシーン選択し、Webブラウザ経由で簡単に閲覧できるようにしたサービス。
実映像は店舗内に設置されたレコーダーに記録される。また、クラウドサーバーにはログと記録映像のインデックスのみを保存して、映像閲覧の際には実店舗のレコーダーにアクセスするシステムなことから、クラウドサービスの利便性とクラウドサーバー投資の抑制を両立。このことから、店舗収益を改善するサービスとして幅広い顧客から受け入れられてきた。
ソニーはビジュアルセキュリティ製品でサイズから機能までバリエーションある高画質HDカメラを揃えており、また高度な画像処理機能による画面内の動体検知機能ソフトウェアも有している。
画像処理アルゴリズムをさらに進化させ、動体検知機能の強化、画面内の人物カウントや、個別人物移動時間記録、画面内で設定した禁止エリアへの侵入検知などの新規ソフトウェアをエンビジョンが販売するクラウドサービスのメニューに追加。
このソフトウェアによる付加情報ある映像により、店舗内でのセキュリティ目的のモニタリングのみならず、飲食店舗内では滞留分析による効率的な顧客対応プランの作成や運営、流通店舗内では来客トレースと分析による効果的な商品ディスプレイへの反映など、多様な展開が見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧