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三越伊勢丹HD/売上高13.5%減、営業利益99%減

2009年08月07日 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが8月7日に発表した2010年3月期第1四半期決算によると、売上高は3062億8400万円(前年同期比13.5%減)、営業利益7400万円(98.9%減)、経常利益44億5600万円(64.2%減)、当期利益38億5800万円(49.7%減)となった。

中核の百貨店業では新顧客の開拓と購買心理の深堀を進めるため、テストトライと検証を実行中。また、要員体制の整備による販売サービスレベルのアップと収益性向上を目指し、ことし4月より一部店舗で営業時間を短縮した。

しかし、全体の底上げまでには至らず、売上高は13.9%減の2834億6000万円、営業利益は64億1000万円減の2800万円の営業損失となった。店舗政策の一環として、三越池袋店、三越鹿児島店は5月6日で営業を終了し、伊勢丹吉祥寺店も2010年3月(予定)で営業を終了する。

クレジット・金融業は、伊勢丹アイカードが昨年11月より伊勢丹アイカードVisaの発行を開始し、百貨店外でのカード取扱高は増加。反面、カードシステム投資などの費用発生などの要因で、売上高は4.5%減の35億7200万円、営業利益は78.7%減の1億8500万円となった。

小売・専門店業では、個人消費の低迷の影響を受け、売上高は5.9%減の148億3300万円、営業利益は、4500万円減の1億1100万円の営業損失となった。

友の会事業では、三越友の会やイセタンクローバーサークルなどが百貨店店舗内で友の会の運営を行い、顧客満足の向上に取組んだ。売上高は11億4500万円、営業損失は6億4200万円だった。

その他事業では、営業支援機能を担うグループ会社が統合効果を早期に創出すべく、生産性の高い業務基盤の構築に取組んだ。4月より物流子会社として「三越伊勢丹ビジネス・サポート」、人材サービス会社として「三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ」を設立。売上高は12.1%減の298億8900万円、営業利益は2億8500万円減の3100万円の営業損失となった。

通期は売上高1兆3100億円(8.2%減)、営業利益20億円(89.8%減)、経常利益150億円(57.2%減)、当期利益200億円(327.1%増)を見込んでいる。

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