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イオン九州/売上高3.3%減、営業損失39億円

2009年12月28日 / 決算

イオン九州が12月28日に発表した2010年2月期第3四半期の業績は売上高1886億9000万円(前年同月比3.3%減)、営業損失39億1000万円(前年同期は営業損失30億4600万円)、経常損失40億4700万円(前年同期は経常損失40億4700万円)、当期損失23億3600万円(前年同期は当期損失20億1600万円)となった。

9月以降では、保温性に優れた機能性インナー「ヒートファクト」や安心の品質と低価格を追求したフリースの展開などを強化した。地産地消として九州各県の産品をジャスコ、サティ全店で販売する県産品フェアに加え、全国の優れた産品を豊富に品揃えする取り組みとして「青森県フェア」を実施した。

さらに、買い物の利便性向上に向け電子マネー「WAON」の拡大にも継続して取り組み、昨年の導入以来の累計販売枚数は60万枚を超えている。

事業別には、GMS事業で、食料品の既存店売上高は、0.5%減とほぼ前年を確保したが、衣料品や住居余暇商品が伸び悩んだことにより、GMS事業の売上高は、1458億5200万円(3.0%減)、既存店売上高は5%減となった。

SUC・HC事業は、ペット・園芸等で堅調に推移したものの、個人消費の低迷により、売上高は315億4600万円(3.9%減)、既存店売上高5.3%減だった。

売上総利益は、天候不順による季節商材の値下げ販売のための売価変更の増加や、荒利益率の高い衣料品の売上の伸び悩みにより、前年同期に比べ0.8ポイント下回った。

経費面では、働き方改革や人員の再配置による人件費の削減、省エネや設備投資、店舗維持費の見直しによる設備費の圧縮、販促媒体の変更による販促費の効率化等を継続実施した。その結果、販管費合計では前年同期間に比べ、27億9100万円の削減を行った。

なお、店舗運営の効率化のために2009年3月に大分サティ(大分県大分市)、8月にホームワイド篠栗店(福岡県糟屋郡)、9月にホームファクトリー・資材館を閉店した。

経費削減に努めたものの、荒利率の低下による売上総利益の減少を補うことができず赤字となった。

特別損益では、閉店店舗の固定資産売却による特別利益6億6100万円と閉店に伴う特別損失2億4300万円の計上で、3億8800万円の利益計上があった。

通期は売上高2630億円(2.2%減)、営業利益11億円(2.3倍)、経常利益8億円(2.1倍)、当期利益2億4000万円を見込んでいる。

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