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ダイドードリンコ/飲料受託製造の受注拡大で当期利益6.3倍

2009年08月28日 / 決算

ダイドードリンコが8月28日に発表した2010年1月期第2四半期決算によると、売上高は749億8200万円(前年同期比2.5%減)、営業利益18億円(2.5倍)、経常利益20億9200万円(2.5倍)、当期利益10億7900万円(6.3倍)となった。

部門別の概況は、飲料販売部門が主力商品のコーヒー飲料で微糖化商品等を拡充し、幅広いユーザーの囲い込みを図り、シェアの維持拡大に注力した。またラムネ風味の炭酸飲料「復刻堂 ウルトラサイダー」を発売し好評を得た。並行して自然派ウォーター「ミウ」を今後の有力商品として捉え、ブランド確立を目指すため3月にリニューアルを実施。モンド・セレクション2009の金賞も受賞している。

自販機の導入では、不採算先自販機の撤去やスクラップ&ビルドという「量から質」への方針変更を行い、採算性を一層重視して全自販機の見直しを進めた。導入する自販機は、環境負荷削減を第一義にしたエコ自販機のほか、災害時の迅速で有効な支援ツールの一つとして災害救援自販機などの社会貢献型自販機を投入するなど、地域社会や消費者に支持される新型自販機を積極的に投入した。飲料販売部門の売上高は706億3100万円(4.0%減)となった。

飲料受託製造部門では、ドリンク剤と競合する商品が多くなった趨勢を睨み、従来のドリンク剤のノウハウをツールに「美容と健康」を謳った女性向け商品を開発する体制を構築。これで多方面からの受注を獲得できるようになった。さらに営業開発体制の強化、生産体制の整備が拡充したこと、大手医薬品等有力メーカーの生産スタイルが自社生産からOEM生産にシフトしつつあるため、受注が大幅に伸展した。飲料受託製造部門の売上高は43億5100万円(30.9%増)となった。

通期は売上減などを予測して業績予測を修正しており、売上高1508億円(3.3%減)、営業利益22億円(16.0%減)、経常利益25億円(14.8%減)、当期利益11億3000万円(12.8%増)を見込んでいる。

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