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マックスバリュ北海道/売上高49.4%増、営業利益64.0%減

2009年03月18日 / 決算

マックスバリュ北海道が3月18日に発表した2009年1月期決算によると、売上高は774億2700万円(前年同期比49.4%増)、営業利益1億6800万円(64.0%減)、経常利益2億1300万円(58.2%減)、当期利益2億6400万円(55.7%増)の増収減益となった。

昨年4月1日に合併したジョイ(札幌市)と物流・商流機能を統合し、システム統合による業務の効率化、組織の統廃合による本部機能の効率化などに取り組んだ。店舗の営業力強化策では、イオングループの電子マネーWAONを全74店舗中72店舗に導入し、固定客の獲得に努めた。また、「生活応援特価」や「がんばろう日本!とことん価格」などのイベントで継続的に求めやすい価格で提供した。

また、新システムのオープンデータベース・マーチャンダイズシステムを導入し、店内作業の効率化と商品管理力を強化。業務の基本である整理・整頓・清掃・清潔・躾の5S活動を継続し、レジ係と生鮮技能検定修得者を増やし、サービスレベル向上を図った。店舗状況では、4月に石川店(函館市)、10月に堀川店(函館市)、11月には東札幌店(札幌市)を開店し、札幌市など道央圏の安定的な成長基盤の確立に努めた。

しかし、ジョイ店舗で合併に伴うシステム変更や店舗オペレーションに想定以上の時間がかかり、合併前から実施し定着していたポイントカードを取り止めたことなどで売上高が想定以上に影響を受けた。加えて5店舗の減損損失計上で、当期利益に影響が出た。

部門別の状況では、食品部門は売場拡大を行ったリカーグループ、インストアベーカリーグループと販促強化を行った畜産グループ、乳加工品部門が好調に推移した。一方、冷凍食品が苦戦し、taspoカード導入でたばこの売上が影響を受け、飲料や弁当、惣菜などコンビニエンス性の強い部門も苦戦した。食品部門の売上高は695億4600万円(152.3%)の大幅増となった。

非食品部門では、ペットフードや園芸部門が比較的健闘したが、ホビー用品やビューティケア部門が前期同様に苦戦。非食品部門の売上高は64億9600万円(126.3%)とこちらも伸長した。来期は在庫管理の徹底、交錯人事による店舗間格差の是正などで売上高830億円(7.2%増)、営業利益5億円(197.5%増)、経常利益5億円(134.6%増)、当期利益1億円(62.2%減)と大幅な増益を目指す。

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