アクシアルリテイリング 決算/3月期売上高4.3%増で過去最高更新
2025年05月07日 16:50 / 決算
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アクシアルリテイリングが5月7日に発表した2025年3月期決算によると、売上高2818億7000万円(前年同期比4.3%増)、営業利益120億6000万円(2.4%増)、経常利益127億900万円(3.1%増)、親会社に帰属する当期利益90億600万円(21.0%増)となった。
売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は過去最高を計上している。
顧客の生活防衛意識がますます高まる中、普段使いの商品を中心にESLP(Everyday Same Low Price)を推進。客数が前年同期に比べ増加したことが過去最高の実績につながった。
営業利益は、原料原価の上昇、競合他社の動向や値上げ基調を踏まえた低値入の売価政策により売上総利益率が前年に比べ若干低下したことに加え、賃上げ実施と社会保険料の負担増加により人件費が増加。だが、諸経費の細やかな統制・削減に努め、過去2番目の実績を記録している。
来店客数は既存店で2.6%増、全店では近年の新規出店の効果があり3.2%増となった。
買上点数は既存店で2.6%減、全店では2.2%減。物価高騰で節約志向が高まったことや、来店頻度の高まりによる買物1回あたりの購入数量の減少が影響している。
一品単価は、既存店で3.4%増、全店では3.5%増。青果・精肉が相場高騰したことと、水産が主力魚種の高値推移したことにより、生鮮品全般が価格上昇したことや、鶏卵・米の価格高騰、原料原価全般の値上げを受けた販売価格改定を行った影響があった。一方、顧客の購買動向には「大切な時にはしっかりとお金をかけて良いものを選びたい」というメリハリ消費の傾向も見られたという。
客単価は既存店で0.7%増、全店では1.2%増となった。
出店については、富山県4店舗目となる原信呉羽店(11月、富山県富山市、売場面積2174m2)を新規オープン。原信水原店を移転し、原信阿賀野店(3月、新潟県阿賀野市、売場面積2138m2)をオープンしている。
改装については、原信黒埼店(7月、新潟県新潟市西区、売場面積2086m2)、ナルス北城店(9月、新潟県上越市、売場面積2304m2)で実施した。
退店については、原信土橋店(9月、新潟県上越市、売場面積2111m2)を閉鎖したほか、建替えのため原信六日町店(10月、新潟県南魚沼市、売場面積2058m2)を一時閉鎖、原信阿賀野店への移転に伴い原信水原店(3月、新潟県阿賀野市、売場面積2144m2)を閉鎖している。
2026年3月期は、売上高2860億円(1.5%増)、営業利益114億円(5.5%減)、経常利益120億円(5.6%減)、親会社に帰属する当期利益82億円(9.0%減)を見込んでいる。
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