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大塚家具/売上高13.3%減、営業損失14億5100万円

2010年02月20日 / 決算

大塚家具が2月19日に発表した2009年12月期決算によると、売上高は579億2500万円(前年同期比13.3%減)、営業損失14億5100万円(前期は12億6900万円の営業利益)、経常損失13億3700万円(14億5600万円の経常利益)、当期損失14億9000万円(5億3000万円の当期損失)となった。

2009年12月期は営業・マーケティング戦略の見直しの一環として、ショールームの新しい運営方法の開発、顧客データベース活用による会員サービスの向上、ウェブサイトの抜本的見直しに取組んだ。

新宿ショールームなど一部店舗で受付エリアを改装と入館手続きの運用の柔軟化を試行し、想定を上回る客数増が認められたため、本格導入に向けての体制作りを進めている。一方でウェブサイトを最重要メディアとし、情報の質・量の拡大と使い勝手の向上のための全面改修に取組んだ。

12月には、これらの施策をより効果的に実現するため営業組織を改編。顧客管理システムの改良を行ったほか、商品開発では新シリーズ「ドミシール」など高品質で価格競争力のある輸入商品の導入を幅広く行った。

店舗面では、5月に小倉ショールームを閉店して福岡ショールームへ統合し、9月に郡山ショールームを閉店。仙台ショールームを10月にオープンするなど、効率的な店舗網構築を目指したスクラップ・アンド・ビルドを継続した。

しかし、新築家具需要の主力アイテムであるリビング家具(応接・リビングボード)の売上が183億4300万円(12.9%減)、ダイニング家具が110億7900万円(13.5%減)となり、店舗部門売上高は567億1100万円(11.2%減)となった。

また、景気後退による企業の設備投資抑制の影響を受け、ホテルなどのコントラクト案件を手掛ける建装部門の売上高は11億3500万円(60.4%減)と大幅に減少。売上総利益は、売上高減少に伴い306億500万円(13.1%減)となった。

来期は売上高613億7800万円(6.0%増)、営業利益1億6700万円、経常利益2億3100万円、当期利益8300万円を見込んでいる。

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