流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





新星堂/当期損失19億円

2010年01月13日 / 決算

新星堂が1月13日に発表した2010年2月期第3四半期決算によると、売上高は260億1100万円(前年同期比14.5%減)、営業損失16億4200万円(前期は12億3200万円の営業損失)、経常損失18億700万円(14億400万円の経常損失)、当期損失19億400万円(10億7000万円の当期利益)となった。

店舗面ではリーフウォーク稲沢店など計8店舗を出店、既存店13店舗を改装し店頭売上高の確保に努め、2009年11月30日現在の店舗数は209店舗(前期比2店舗増)となった。

利益面では、収益力の強化を目指し、役員報酬と従業員の給与を減額。人件費の低減や賃料低減交渉強化による物件費の抑制、社内プロジェクトによる費目ごとのその他経費の見直しなど経費圧縮を図り、業績の回復に努めた。

また、創業60周年記念オリジナル商品3タイトルを発売し、高粗利のプライベート商品の開発に努めた。これらの施策は、売上前年比が第3四半期中業界の平均前年比を常時上回るなど一定の成果を上げたが、主力の音楽ソフトパッケージ市場の縮小による業界全体の環境悪化の影響は挽回できなかった。

事業別の状況は、音楽事業で音楽・映像ソフトの生産実績が低迷し、このためモバイル会員の獲得活動を推進。音楽事業の売上は3月、9月は音楽・映像ソフトの大型新譜の影響で予算を上回ったが、それ以外の月は新譜の作品不足で低迷した。

楽器部門は、主力のロックイン店舗での接客応対販売の再強化と、楽器複合店の運営強化に注力したが、高額商品の売上不振もあり、音楽事業の売上高は250億6300万円だった。

書籍事業の売上高は9億3200万円。通期は売上高368億5000万円(9.4%減)、営業損失12億8000万円、経常損失14億9000万円、当期損失17億2000万円を見込んでいる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧