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J.フロントリテイリング/3月の百貨店10.9%減、SM3.2%増

2011年04月18日 / 月次

J.フロントリテイリング(2011年2月期売上高:9501億円)が4月15日に発表した3月の連結売上は前年同月比9.4%減だった。
セグメント別では、百貨店業は10.9%減、スーパーマーケット業は3.2%増、卸売業は16.2%減、その他事業は15.0%減だった。
3月度の百貨店事業では、東日本大震災による急激な消費マインドの冷え込みや、節電・計画停電に伴う首都圏店舗の営業時間短縮、一部店舗の臨時休業の影響があったこと、気温の低下により春ものファッションの商材の動きが鈍かった。そのため、大丸松坂屋百貨店合計は9.5%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計は9.6%減となった。
本前年から首都圏5店を除くと、大丸松坂屋百貨店合計は4.2%減、百貨店事業合計は5.1%減。3月16日に増床部分がオープンした梅田店は、月前半は大規模改装工事による売場面積減の影響が大きかったものの、増床部オープン後は入店客数が約70%増となり、強化した食料品やヤング・ヤングアダルト向け婦人服などを中心に売上を伸ばし、前年実績を超えた。
スーパーマーケット業の ピーコックストアは、震災後の節電・計画停電に伴う首都圏店舗の営業時間短縮等によるマイナス影響が出たものの、全体としては保存食品や生活雑貨を中心に生活必需品の需要が急速に高まったことにより、首都圏で37店が前年を上回り、関西地区でも23店がプラスとなるなど、売上は好調に推移した。
地区別では、首都圏が5.2%増、関西地区が1.3%増、中部地区が0.0%だった。
卸売業の大丸興業は、食品やホームセンター向け商材など全般に苦戦し、16.2%減となった。

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