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スーパーバリュー/世田谷区に小型SMで初出店

2010年12月09日 / 店舗

スーパーバリューは12月9日、東京都世田谷区に「Super Value等々力店」を開店した。世田谷区への初出店で、東急大井町線等々力駅から徒歩2分程度に立地し、初の本格的な駅前立地店舗となった。
<Super Value等々力店>20101209supervalue1.jpg
延床面積は390坪、売場面積は210坪という小型店舗での出店。土地・建物は賃貸で、建築協力金方式を採用し、総投資額は3億5000万円に抑えた。
同社は埼玉に10店舗、東京に5店舗、千葉に1店舗を展開し、今後も国道16号線の内側に出店する計画だ。来期も、23区内に1店舗、都内に2店舗を出店する予定だ。
等々力店の設定商圏は、1km圏3万9000人、1万8000世帯。1km圏内の競合として、オオゼキ尾山台店、スーパートップ上野毛店、サミット深沢坂上店がある。
世代構成としては、30代から40代が中心。商圏の特徴として、2005年の国勢調査によると大卒・大学院卒の割合が42.8%を占め、東京都平均の26.6%を大きく上回っている。
<日配・鮮魚・精肉に冷蔵平ケース用い、単品量販>20101209supervakue2.jpg
同社は、客数を重視しており、特に生鮮食品では買上点数を上げる手法として冷蔵平ケースを多用する。「平ケースであれば、前からだけでなく左右を含め商品を買ってもらえる」(同社)という。
そのため、小型店であっても店舗壁面とゴンドラエンドの間に冷蔵平ケースを多用し、生鮮食品と日配品の売込みを重視する。
平ケースを展開する分だけ、グロサリーのゴンドラ本数を削減。商品回転率が高い、飲料、菓子、カップ麺などでは商品の絞込みを行い、小型店舗でも生鮮の単品訴求を強化した展開をする。
一方で、商圏への独自対応して、酒類ではワインを強化、ワインセラーで銘柄ワインを販売。和日配ではこだわりの豆腐・納豆をコーナー展開。洋日配では、ナチュラルチーズ、牛乳、ヨーグルト、バターなどの乳製品でアップグレードな商品を展開する。
日配品のこだわり商品は1フェースでの展開も多く、販売実績を踏まえながら商圏特性に合わせた棚割りに改編していく計画だ。
チラシ展開は、月・火、水・木、金・土・日の週3回を計画。開店日のチラシでは5等級の国産和牛牛肩ロースすき焼き用100g1380円や北海道・三陸産のきんき1尾1000円など高額商品も掲載された。
同社の粗利は20~21%、販管費は18.4%程度で推移しているが、等々力店は上質な商品も積極的に展開し、2~3%程度は高い粗利を目指す予定だ。
売場面積300坪以下の小型店は、2009年10月の「荒川一丁目店」(東京都荒川区)、11月の「大宮天沼店」、「見沼南中野店」(共に埼玉県さいたま市)に続くものだが、店舗オペレーションや収益性についてはまだ実験段階という。
<店舗レイアウト>(※図をクリックすると拡大します。)20101209svlayout.jpg
店舗概要住所:東京都世田谷区等々力3-8-7TEL:03-5707-8911店長:大木弘延床面積:390坪売場面積:210坪営業時間:10時~9時年間売上:20億円、食品レジ台数8台取扱品目:グロサリー4700、日用品100、青果・鮮魚・精肉・惣菜1200、合計6000品目従業員数:社員11人、パート・アルバイト70人商圏設定:1km圏3万9000人、1万8000世帯

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