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松屋銀座は4月25日、地下1階、2階の食品売場をリニューアルオープンした。
1990年以来、24年ぶりの大リニューアルで、全108店中、約7割にあたる72ショップを改装した。新規ショップは18店で、うち百貨店初出店は9店、関東初出店は1店。
改装総面積は1425㎡で、総改装費用は約5億円。年間売上目標は前年比8.8%増の約125億円。
古屋穀彦銀座本店長は「増税に対する反撃として、このタイミングで食品売場を改装した。おいしいものを食べたり、おいしいものについて話したりすることによる幸せや食品のもつ力を再認識できる売場としたい」と改装の狙いを語った。
改装では、共感を生む売場づくりを目指した。単なる食材の提供だけでなく、お客と共感できるサービスや食の提供を目指した。お客とのコミュニケーションを重視するため、実演・試飲・試食・情報発信を行うプロモーションスペースを各売場の13か所設置した。
地下2階の生鮮グロサリー売場の入口には、キッチンを併設したイベントスペース「GINZAフードステージ」を開設。ほぼ、毎日、デパ地下で販売する商品の使い方を中心に、調理実演や試食会を実施し、商品のおいしい味わい方や使用方法を伝える。
デパ地下の改装責任者の成田信之部長は「ただ新しい、百貨店初です。では、すぐに陳腐化する。お客さんに実際の味わいなどを体験してもらい共感をもってもらうことで、食を通じて人を幸せにするという食品部の理念を具体化したい。日本の良い食文化や食材でも、知られていないために存亡の危機にある商品もある。しっかりと自信を持って、商品を紹介することで、食文化の継承にも貢献したい」とコミュニケーションスペースの狙いを説明する。
日本酒450銘柄を展開する日本酒コーナーには、有料試飲を実施する「KIKIZAKEバー」を設置。週替わりを目途に、蔵元を選定し、商品だけでなく、蔵元の酒作りへのこだわりや、相性の良い肴の提案も行う。
茶のコーナーでは、福寿園をリニューアルし、品ぞろえの約7割を抹茶とし、都内でも最大級の抹茶売場を導入した。普段、あまり飲むことのない抹茶も積極的に訴求し、新たな発見を提供したいという。
茶のコーナーでは、福寿園、芳翠園、伊藤園、庵「茶の葉」の4ブランドを展開。各ブランドごとに茶釜を用意し、本格的な試飲ができる体制とした。
乳製品の「なかほら牧場」、グラノーラの量り売りの「フラクタス」などを新規導入。今後、フラクタスのグラノーラに、なかほら牧場の牛乳を使用して食べる提案など、デパ地下の商品間でのコラボレーションを、松屋の食品部で企画したいという。
各店舗とも、試食や試飲を重視し、実際の味わいを確かめて商品を購入できる工夫をした。スモークサーモンの「ムーラン・ド・ラ・ヴァレー」では、スライスする前のスモークサーモンの量り売りも実施。切りたてのスモークサーモンを販売するために、簡易厨房を併設した。
地下2階、生鮮・グロサリーコーナーには、乾物の「神宗」が展開する「だし工房 宗達」を設置。素にして上質をテーマに、日本人が受け継いできた味の基本と「だしへの回帰」をコンセプトに商品を販売する。
昆布と削り節にお湯をかけるだけで、数分でだしが取れる「一番だしスターターキット」(税込2700円)を販売。だしの試飲も積極的に実施し、だしを使った料理の提案も行う。
10月の食品免税への対応として秋に、現在、催事スペースとしている一角に、免税カウンターを設置する。昨年、ユネスコが和食を無形文化遺産に登録したこともあり、外国人観光客の和食への関心も高く、日本のお菓子の人気も高いという。
8月以降も、改装を継続する予定で、和菓子、総菜、パンの新ブランドを導入。合計14ブランドを改装する予定だ。
改装概要
対象フロア:地下1階、地下2階
改装店舗数:72店
改装総面積:1425㎡
総改装費用:約5億円
年間売上目標:約125億円(8.8%増)
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