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紀伊国屋書店、凸版印刷/電子書籍配信サービスで協業

2009年10月01日 / 経営

紀伊國屋書店と凸版印刷は9月30日、図書館向け電子書籍配信サービス「ネットライブラリー」での和書電子書籍データ制作と販売について協業体制で推進することに合意し、新ビジネスモデルの運用を10月1日から開始した。

「ネットライブラリー」は、米国OCLCが提供する世界最大の図書館向け電子書籍配信サービス。同サービス活用により、利用者は図書館蔵書を「いつでもどこでも」パソコンを使って閲覧できる。欧米では500社もの出版社が刊行する20万点以上のタイトルを搭載。世界で1万7000館以上の図書館が導入している。

紀伊国屋書店は、「ネットライブラリー」の和書電子書籍配信サービスを、国内各出版社の協力を得て2007年11月に提供開始。現在、国内唯一の買切り型学術教養系和書の電子書籍配信サービスとして扱っている。

2社の協業体制では、凸版印刷が電子データ制作、紀伊國屋書店が電子書籍販売を担当する。

「ネットライブラリー」の国内導入図書館は大学図書館を中心とし106箇所。過去1年間の売上は、和洋あわせて1億5000万円(和書7000万円、洋書8000万円)。

搭載コンテンツは900点で、急成長している市場ニーズに対応していない。今回の協業を機に学術教養系和書電子書籍のコンテンツ数を拡充。3年後には、年間搭載数5000点を目指すともに、3年後の和書売上10億円規模を目指す考えだ。

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